◇清野医療システムカレッジ構想 第14報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースは鍼灸学部・医学部学生や鍼灸治療を学びたい医師や海外で鍼灸治療を行っている医療従事者を対象に「初歩の初歩クラス」を創設します
◇清野医療システムカレッジ構想 第7報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースの臨床者クラス(全4回)指導者クラス(全3回)の講義項目を紹介します
2024年4月25日(木)に、清野医療システムカレッジの清野鍼灸治療システムコースシラバスを公表しました。今日は、臨床者クラス(全4回)指導者クラス(全3回)の講義項目を紹介します。
●臨床者クラス(全4回)
鍼灸治療の臨床力向上を目的としたクラスです。鍼灸治療の適応であり、鍼灸院に来院される頻度の高い病気を取り上げ、清野鍼灸治療システムの考え方や用い方を伝えます。清野医療システム上級者クラスを修了した人が対象です。臨床経験20~29年目の先生にお勧めのカリキュラムです。◇臨床者クラスは 大学院修士課程のイメージです◇
第1回
テーマ 急性腰痛症 寝違え 風邪と感冒
急性期の痛みに対する治療法の説明を行います。代表的な症状である腰、首の痛みや発熱状態に対する対処法を通じ、急性期に選択する鍼術・灸術の技法や考え方を伝えます。
第2回
テーマ 逆子・婦人科疾患 花粉症 喘息発作・呼吸器疾患
逆子を含む婦人科疾患やアレルギー症状に対する治療法の説明を行います。逆子は、26週から32週までと33週から40週までの選穴方法における考え方や鍼術・灸術の治療法を伝えます。慢性期に急性期と同様の症状を呈する病態である花粉症や喘息発作に対する鍼術・灸術の技法や考え方を伝えます。
第3回
テーマ コロナ後遺症 認知症・精神疾患 不整脈
コロナ後遺症やインフルエンザなどウイルス疾患に対する治療法を伝えます。コロナ後遺症、認知症や精神疾患は、いずれも、西洋医療では難治性の疾患です。病態把握方法や鍼術・灸術の治療法を伝えます。また、様々な要因で起こる不整脈の治療法を伝えます。
第4回
テーマ 顔面神経麻痺 帯状疱疹 肝炎・腎炎・肺炎・膵炎
突然発症する運動麻痺や強い痛みに対する治療法を伝えます。橈骨神経・正中神経・尺骨神経麻痺にも通じる病態把握方法や鍼術・灸術の治療法を伝えます。帯状疱疹は全身に発症します。前駆症状時、疼痛発症時、疱疹発症時、神経痛増強時における病態把握方法や鍼術・灸術の治療法を伝えます。臓器の炎症に対する急性期や終末期の対処法を紹介します。
全4回を通じて、急性期、亜急性期、慢性期に対応した治療法を伝えます。
臨床者クラスの開催は3ヶ月に1度です。
セミナーを通じて、病態把握方法、術式の選択方法、病態に応じた鍼術灸術の手技の考え方や道具の選び方を、伝えます。
参加者同士の意見交換や質疑応答を設けます。
時間配分は、1テーマ2時間です。
受講後3カ月の間に、実際の臨床現場で生じた問題を質問して戴き、それに清野が回答するオンライン上での広場を作ります。1年間、臨床上における疑問を解消して戴けるようにします。
臨床者クラス参加者は、清野鍼灸整骨院での研修(無料)が可能です。
●指導者クラス(全3回)
鍼灸師としての治療技術を極めたい人や後進の育成方法を学びたい人のクラスです。清野医療システム臨床者クラスを修了した人が対象です。臨床経験30年目以上の先生にお勧めのカリキュラムです。◇指導者クラスは 大学院博士課程のイメージです◇
第1回
後進を育成するにあたり、絶対行ってはいけない行為を講義します。
臨床1年目~3年目、臨床4年目~5年目、臨床6年目~8年目では、指導方法が異なります。臨床9年目~12年目が一定の技量を備える時期です。進度に合わせた指導方法を伝えます。同時に、自分がそのことを達成出来ているかの確認作業をして戴きます。
第2回
治療システムを考えるにあたり、基本となる思想を確認します。治療方法は無限にあります。固定概念を取り払い、柔軟な思想を持つための考え方を伝えます。後進に伝えることが出来る東洋思想の哲学・理念を確認します。
第3回
自分の技量を名人クラスへ導くための奥義を伝えます。ヨーガ歷60年、武道(空手道・柔道)歷50年を通じて、臨床42年で体得した治療する際に注意しなければならない身体の使い方、呼吸方法や意識の置き方を伝えます。針や艾と自分と患者が一体となる極意を伝えます。極意とは、学問や技芸において核心となる事柄のことです。核心とは、種のようなものです。伝える感覚は、問診や診察や治療のすべてに役立ち、臨床経験が増えるたびに花開きます。鍼灸治療システム最後となるこのセミナーをするときは、臨床生活45年になっています。
◇清野医療システムカレッジ構想 第6報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースのシラバスを作成しました 初心者クラス(全1回)開催は2025年度以降に変更します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160069/
令和6年(2024年)4月27日(土)
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記
清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業78年目
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です