お母さんのための子育て学 6 「布おむつ対紙おむつ」
清野鍼灸整骨院HP http://seino-1987.jp/html/
こんにちは、京王線新宿駅から特急2駅目約15分の調布駅東口北側目前にある清野鍼灸整骨院の院長清野充典です。当院は、京王線調布駅前で、鍼灸治療、柔道整復治療、瘀血治療、ヨーガ治療等の東洋医学に基づいた医療を、最新の医学と最先端の医術を基に、診療を行っています。
今日は、『お母さんのための子育て学』についての話です。テーマは、「おっぱいと便秘」です。
おっぱいは赤ん坊にとって、とても大切な飲み物・食事です。赤ん坊の命はお母さんのおっぱいに委ねられています。初乳を飲むと、赤ん坊には母児免疫が備わり約半年は重い病気にかかりにくくなります。その間に上手に子育てをしなくてはいけません。昭和初期までは、おじいちゃん・おばあちゃんの知識と手を借りて親としての素養を身に付けていったものですが、核家族の多い現代社会においてはそれがかなわず、本が頼りのお母さんたちが少なくありません。赤ん坊側から見た内容に偏重した現代の本から真の知識を得るのは難しいようです。このコーナーはそんなお母さん方のために立ち上げました。
毎日の診療の中でお母さん方に一番気付いていただきたいと思う事は、身体が冷えたお母さんのおっぱいは冷たい(温かくない)という事です。現代のお母さんには身体を冷やす事にあまり抵抗がないようです。妊娠中も注意してないようなのですが、授乳中も冷たいものばかり飲んだり、アイスクリームや冷やした果物を飲食しているお母さんが本当に多いんです。授乳中は喉が渇くのが原因だと思いますが・・・。冷たいおっぱいを飲んでいる赤ん坊は身体が温まらず、腸の成長にも支障をきたします。便を作る力も、便を押し出す力も十分に発揮する事ができなくなります。その結果が便秘です。赤ん坊の便秘は親の責任との認識に立つと、赤ん坊の健康状態が良く見えてくる筈です。冷たいものの飲食のほかに、熱い風呂に長時間はいることや、夜遅い飲食・入浴、薄着、日のあたらない場所での生活・就寝などいろいろな事に注意を払い、お母さんが身体を冷やす事・疲労させることを避けるようにする事が、赤ちゃんの便秘解消に繋がります。(清野鍼灸整骨院HP http://seino-1987.jp/html/「くらしと養生」のコーナーをご参照ください)
このことは授乳中の最大の注意事項です。ちなみに、身体を冷やし続けたお母さんは、妊娠中毒になりやすく、陣痛も起きにくくなります。出産までに24~48時間かかることは珍しくありません。それどころか3日たっても赤ん坊が出てこず、陣痛促進剤を使用したり、帝王切開をしなければ母体に危険が及ぶほど衰弱する事になるのです。産後の肥立ち(体力の回復)も悪く、若い人でも床上げに4週間以上要します。また母乳も出にくくなります。赤ん坊を母乳だけで育てる事が困難になり、人工乳の力を借りなければならなくなります。
赤ちゃんは出産後3時間おきに授乳しますから1日に7~8回の食事をしています。したがって、一日の便の回数は7~8回が正常です。1日1回の便の回数で正常だと思ってはいけません。赤ん坊の身体を大人と同じように考えているお母さんが多いのには驚きますが、それはすでに便秘です。人工乳を飲ませている赤ちゃんは便の回数が半分に減少します。最初から飲ませていると気付かないと思いますが、途中からミルクと混合にすると便の回数が急に減るのが解ると思います。人工乳は、成分上は栄養が満たされていますが、内臓の成長過程においては母乳に劣っているという認識を持つことが大切です。
更に申し上げますと、その結果現れるのが湿疹です。毒素が外に出ないことや腎臓や大腸の成長が遅いことが背景に上げられます。授乳が原因の冷えを解消しないまま薬で症状を抑えていると、薬の効力が切れた後湿疹は悪化します。長期化した時はアトピー性皮膚炎と診断され愕然とするわけです。アトピーとは「奇妙な」という意味です。アトピー性皮膚炎と診断されたら西洋医学では病態をはっきり特定できない=治療法が特定できない事を意味します。
そんな時こそ東洋医療・特に鍼灸治療を検討してみてください。ステロイドを使用していなければ数回で完治します。
詳しくは清野鍼灸整骨院HP http://seino-1987.jp/html/「小児ばり」のコーナーをご参照下さい。
清野鍼灸整骨院HP「東洋医学の辞書サイト」 http://seino-1987.jp/html/
令和元年(2019年)8月2日(金)
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記