ストーカーのこころの闇と 本当の愛との違いとは
6月30日道路交通法の改正により、あおり運転に妨害運転罪を適用し逮捕や免許停止処分などの厳罰化がされました。これまでの危険運転致死、暴行など痛ましい事故によって法改正され厳罰が課されて以来、飲酒運転など危険運転は減り効果が出ましたが、双方移動中が多い中、通行妨害の意図や行為をどのように立証できるかが課題です。
筆者も27日土曜午後、皇居二重橋付近から丸の内方面に向かう路上、二車線が一車線になると思いきや、並走していたワゴン車がいきなりこちらの車線に突っ込んでぶつかりそうになり、反射的にハンドルを切り追突を避けると、窓ごしに睨みつけ大声で怒鳴りながら追い越されました。怖くて震えながら次の赤信号で車両とナンバーの写真を撮り警察に通報すると、同乗者もなく目撃証言も得にくいので、動画などの記録がないと、写真だけでの立証は困難とのことでした。以前も、猛スピードで車体をかするように追い越され反射的にクラクションを鳴らすと、いかつい男性が車を降りてゆうゆうとこちらに近寄ってきました。とっさに祈りつつ身構えると、車に下げた警察のマスコット、ピーポちゃんを見たせいか、何もせずゆうゆうと車に戻っていってコトなきを得たので(ピーポちゃんもエライ)と思いましたが、一歩まちがうと大惨事で命に関わります。
多くの事例を扱う警察や弁護士のデータから心理職として分析すると、加害者には日常的に怒りや欲求不満があり制御できずキレやすいことが挙げられ、たちの悪いことに加害者の約9割が「被害者に邪魔された」との思い込みから他を攻撃する傾向があります。これは危険運転に限りませんが、自分の側に非があることを認めない、いえ、むしろ認められない欺瞞が多くの加害者心理にあり、問題行動も嘘も犯罪行為も正当化し責任転嫁し、全く悪びれない特徴がみられます。自己中心的で良心の呵責も罪悪感もない病んだ心は、人への接し方や運転にも必ず表れるということです。
『「自分には罪がない」と言うなら、私たちは自分を欺いているのであり、心の中に真理がありません。』ー ヨハネによる第一の手紙1:8
やむを得ない場合もあり判断が難しいところですが、専門家によれば、通行妨害の意図は繰り返すことや不自然な妨害行動、威嚇や損壊や危害を与える行為で明らかになります。他に嘘やいじめやパワハラ、モラハラ、セクハラ、ストーカー、モンスターなど執拗な問題行動の背景に、被害者を陥れ怖れさせるなどで傷つける際の優越感が依存行動となって常習的に繰り返す心理もあります。
サイコパスのような意図的で陰湿で狡猾な精神状態にまともに関わろうとするほど、無感覚さに心を乱され翻弄され害され、家族や親しい人も巻き込み孤立させられ人知れず疲弊していき、心身症やうつ病を発症、自殺に追い込まれるまで気づかれない実情もあり、思う以上に事態は深刻です。
近年は、パワハラなどの増加で秘密録音も証拠として認められ、有効となる事例が増えています。問題を相談し、証拠の提出でさらに不利に扱われるなら違法行為にあたるので、一人で抱え込まずに理解ある上の部署や、地元の無料相談、心理職や法律の専門家に相談するのも助けになります。
運転の嘘や言い逃れや責任転嫁に翻弄されないようドライブレコーダーの装備は役立ちます。筆者も含め車両の8割にまだ装備がされていないこと、装備しただけで安心し録画しておらず、せっかくの決定的な映像が更新されている例が多いそうですので、録画し保存することも重要です。
開発した片瀬さんは、息子さんを交通事故で亡くされ目撃証言を募る難しさから、長年の試行錯誤と苦労の末ドライブレコーダーを開発、衝撃の前後の録画システムも考案されました。息子さんへの深い愛や開発の努力に、この場をお借りして心からの労いと敬意と感謝を表したいと思います。
4月から自転車も保険加入が義務づけられましたので、筆者は車の任意保険で自転車もカバーできることを確認の上、万一に備え、弁護士特約もつけています。今後自転車にも通行妨害罪が適用されるので、皆さまが法改正に精通の上道路が公共との認識とよいマナーで、あおり運転でなくゆとり運転を心がけ、安全に走行してゆけますように。