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新型コロナウィルスの学術名と 専門家たちの闘いとは

2020年4月28日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:ニュース考

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 免疫力アップメンタルヘルス 対策感染症対策

パンデミックの感染症拡大によるステイホーム、緊急事態宣言から3週間たってまだ解除は困難とのことですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。外出自粛やソーシャルディスタンスや休業要請に協力し、起こり始めている医療崩壊を防ぐことは、社会全体で待ったなしの緊急課題です。
             (少しの照明しかみられない 慶應義塾大学病院)
厚生労働省「コロナウィルス感染症対策推進本部」の「診療の手引き」によれば、新型コロナウィルスの学術名はSARS-COV-2(サーズ コロナバイラス 2)で、WHOがつけた名前がCOVID-19とのことです。ゲノム相同率がSARS likeと 87%も一致しており、SARS、SARS like、MERSと同類と知り、改めて危機感が募りました。

世界的に権威ある雑誌によれば、過半数を占める無症状感染は、新型コロナウィルスのアキレス腱ということです。また、新型コロナウィルスが無症状の人体の血管を傷つけた結果できた血栓が、脳梗塞や心筋梗塞などを起こし、肺炎以外で重篤化して死亡する例も新たに報告されています。また無症状ながら肺炎が進行し酸素が低下してゆき、気づいた時には機能しなくなるという、かつてない恐ろしさもあります。

第一線で抗体や検査薬を研究開発している専門家は「新しい検査薬や治療薬を開発するには平均10年以上かかり、新型コロナウィルスの特効薬をすぐ開発する期待は現実的でなく、世界中で既存の承認薬の中から効果性を調査検証し、エビデンスや知識を共有してゆく過程」とのことです。

まだ数か月の経過観察ですので、今後も多くの治験や臨床データが蓄積され、開発機関の検査薬やワクチンや治療薬の開発が先か、皆さまが抗体を持つに至るのが先か、いずれにしても現時点では残念ながら長期戦が見込まれています。
 
日本では不要不急の外出自粛要請や休業要請に従い協力し、感染や死と隣り合わせで身を挺して働く医療・介護・保育従事者、ライフラインを守るために働く従事者たちに感謝やねぎらいを表し、感染者を応援する人たちがたくさんおられることを嬉しく思い、筆者もこころから共感します。

一方で、本人や家族に心ない冷たい視線や非難を浴びせて差別し、専門家たちの意見や警告を侮り、自分の欲求や価値基準こそ正しいとばかり、何でも批判し否定し攻撃せずにはおれない独善的な人、詐欺、強盗が増える傾向も非常事態と思え残念です。自分だけは特別、大丈夫とみなしてしまう正常性バイアス、思い込みや決めつけなど、認知のゆがみに気づかない傾向に注意することも大切です。

そんな中で悪影響を受けず、自分の最善を尽くし今できることに集中することは、確かに身の守りとなります。家庭菜園を始めたり、家で居心地よく過ごす工夫をしている人たちもおられますし、人生の意義を考え慰めや平安を得ようと、読書したり、聖書を学び始めた人たちもおられます。

 『 それで、次の日のことを決して心配してはなりません。次の日は次の日で心配する事があります。その日の問題は、その日だけで十分です。 』 ― マタイによる福音書 6章34節

筆者の立場で今行えることは、メンタルや精神状態は人体の免疫力にかなりの程度影響するので、外出自粛によるストレスを和らげるカウンセリングから、致死的ウィルスに打ち勝ち、願望を実現するためのイメージトレーニングまで、副作用がなく、しかもどこにいても独りでもできるイメージの力を最大限に生かしていただけるよう、テレビ会議システムやコンテンツをフル活用して知らせることです。

著書 Amazon kindle本「8分のイメージだけで 悩みは強みに換えられる」
書籍リンク https://www.amazon.co.jp/dp/B0824C71T6

皆さまが闘いに有利な健康状態を保ち、家庭にいながら仕事仲間や、学友や、疎遠だった親族や友人知人とよいコミュニケーションをとり、気遣い励ましあい、栄養、睡眠、運動などの健康管理やよい生活習慣を心がけ、独りでイメージする力も最大限に活用して、心身ともに健やかに過ごせますように。

この記事を書いたプロ

星河愛子

女性の心のケアと目標達成を後押しする健康心理士

星河愛子(サテライト合同会社)

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