文書化の程度(完結編)
前回まで、マニュアル作成に否定的な書き方をしていましたが、あくまでも“規格要求事項をオウム返し”“規格要求事項をコピペ”“文字だらけ”を否定していただけで、マニュアルの存在を否定したつもりはありません。
私もコンサルティングを行い場合、マニュアルは作成しています。
まずは、ISO9001&ISO14001統合マネジメントシステムの事例です。いずれの規格も2015年版です。
実在する組織の事例ですが、社名は消してあります。
この組織はまずISO9001を認証し、1年後にISO14001を認証しました。ISO9001に対応していたマニュアルにISO14001に関する事項を追記しており、その部分を赤字で表記しています。
〈組織概要〉
所 在 地:関東地方
事業内容:塗装工事業。元請工事が中心で、組織は現場管理主体で作業(労務)は外部委託
顧 客:地方自治体及び民間企業
従業員数:10名
まずは、規格“4.組織の状況”の事例です。会社の影響を与える可能性があることを外部環境、内部環境で整理しています。また、利害関係者を定義し、それぞれ立場に応じたニーズ・期待を整理しています。外部環境とは自らがコントロールできないが組織に影響を与える可能性があること、内部環境は組織内部のことをヒアリングして整理しています。
次に規格“5.3 組織の役割、責任及び権限”です。(スクショ68)経営上の組織図とは別にわざわざ“推進組織”なるものを作成する事例を目にしますが、小規模組織にそんなものが必要とは思えません。
そして、ISO14001“6.1.2 環境側面”及び“6.1.3 順守評価”です。そして、ついでに「環境影響評価表」も。


この組織の場合、関連する法令は環境以外も含め、顧客が作成する仕様書に明記されることがわかったため、関連する法令の一覧表は作成しましたが、その動向を自らが把握する必要性は(ゼロではありませんが)少なく、「環境影響評価表」もシンプルなものとなっています。
今回は事例紹介が中心だったので、文字数が少ないですが、ここまで。
続きは次回とします。


