成熟社会を体現した会社であるロードフロンティアってどんな会社?④

並木将央

並木将央

テーマ:ロードフロンティアってどんな会社?




前回は弊社で行っている感情の管理方法をお伝えしました。今回はロードフロンティアのオフィス戦略についてご紹介いたします。

コロナの影響でテレワークが進み、オフィスを撤退する企業も多いようです。しかし、ロードフロンティアはコロナ禍においてオフィス面積を拡大しました。「縮小が叫ばれている中、拡大するとはっ!コロナ禍なのに余裕があるの?」「テレワークしないの?」と言われることも少なくないです。果たして、このご時世にオフィスの拡大はオフィス戦略として間違っているでしょうか?

ロードフロンティアの業務はすべてテレワーク対応可です。しかし、設立当初よりオフィスを構え続けています。オフィスが「作業場」であるならば、確かにオフィスは不要です。オフィスを作業場だと思っていないからこそ、ロードフロンティアはオフィスを拡大したのです。ロードフロンティアにとって、オフィスとは何かというと・・・「仕事場」です。

これは弊社に限らず、どの企業でも言えることですが、オフィスが作業場ならテレワークが浸透したときに不要論に偏ります。自宅でも同じことができることならば、社員はわざわざ通勤する必要もありませんし、企業は空間にコストを払う必要はありません。しかし、オフィスが仕事場ならばテレワークが浸透しても必要だという結論になるでしょう。作業場と仕事場の違い、分かりますか?





作業場は決まったことをやる場で、仕事場は新たな価値を生み出す場です。仕事とはそもそも付加価値をつけることを言います。言われたことをやっているだけでは作業なのです。言われたことをやるだけなら、機材があればどこでもできます。集まる必要はありません。

付加価値をつけることが仕事です。付加価値をつけるために顔を合わせているのです。何気ない会話からビジネスのタネをみつけたり、互いの関係性を深めたりすることができるからこそ、オフィスを構えているのです。オフィスがあれば聞こえていた他部署の会話も、テレワークでは聞こえてきません。自分の業務と関係のない話は聞こえてこないので、縦割り組織へと一直線です。縦割り組織は、人口が減っていく成熟社会で一番やってはいけない「これは私の仕事ではない」を横行させる危険性が高いです。成熟社会は野球のように、役割のことしかやらないのではなく、サッカーのように役割以外も行うことが大事です。

キャッチャーは外野フライを取りに行ったりはしませんが、キーパーは守備の要でありながら攻撃に転ずることもできます。キーパーが守備から攻撃に転ずるときに、必要なのは何ですか?場の流れですよね。攻め込まれているときにキーパーが守備をしていなかったら、顰蹙ものです。「いまはこういう状況下だから、俺も攻めに行こう」と場を読んでいるはずです。オフィスは仕事の流れが見える場です。そこで働くメンバーは場の流れを読んで、自分がどう動くかを判断しています。これが、ロードフロンティアがオフィスを構える理由です。

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並木将央
専門家

並木将央(経営コンサルタント)

株式会社ロードフロンティア

人口減少に伴う「成長社会」から「成熟社会」という社会の大きな変化に対応した経営変革を支援。人材獲得、人材育成、業務効率化、資金繰り、売上UPなどの課題を同時解決するコンサルティングサービスを提供。

並木将央プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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