投信の手数料打ち切りも 米国投資家に学ぶべきコト
NISA口座等で「オルカン」を利用している投資家も多いでしょう。
日本では「オルカン」は登録商標となってしまっています。MSCI ACWIに連動する、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が2022/01/28に商標登録をしています。
指数の略称の登録商標が認められたことには違和感を覚えています。
一方、優れたブランディングに繋がる、登録商標の活用の事例かもしれません。
今回のコラムで言うオルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)の略です。
「ACWI」としたほうが、混乱しなくて良いかもしれませんね。
オルカン銘柄入れ替え、2026年5月とは?
MSCIは2026/05/12、MSCI Global Standard Indexes の構成銘柄見直しを発表しました。
今回の変更は、2026年5月29日の取引終了時点で実施されます。
公表資料を国別一覧から集計すると、今回は49銘柄が追加、101銘柄が除外となりました。
オルカン(MSCI ACWI)は、こうした各国のMSCI標準指数の見直しの影響を受けるため、全世界株式ファンドの投資家にとっても確認しておきたい内容です。
除外が多かったエリアは?
地域別に除外数を集計すると、最も除外が多かったエリアはアジア太平洋(Asia Pacific)でした。
中国、日本、台湾、マレーシア、インドネシアなどで除外が重なり、同地域の除外数は66銘柄に達しています。
次いでアメリカ大陸(Americas)が23銘柄、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が12銘柄でした。
| エリア | 追加数 | 除外数 | 合計増減数 |
|---|---|---|---|
| アジア太平洋 | 32 | -66 | -34 |
| アメリカ大陸 | 10 | -23 | -13 |
| 欧州・中東・アフリカ | 7 | -12 | -5 |
(※データ出所 MSCI 2026/05/12「MSCI GLOBAL STANDARD INDEXES」 増減数・地域別集計はRIA JAPAN算出)
合計での除外が多かった国は?
国別でみると、最も除外が多かったのは米国の-12銘柄でした。
次いで日本が-11銘柄となっています。
| 国 | 追加数 | 除外数 | 増減数 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 7 | -19 | -12 |
| 日本 | 3 | -14 | -11 |
| 台湾 | 1 | -7 | -6 |
| マレーシア | 0 | -6 | -6 |
| インドネシア | 0 | -6 | -6 |
| 中国 | 22 | -24 | -2 |
(※データ出所 MSCI 2026/05/12「MSCI GLOBAL STANDARD INDEXES」 増減数はRIA JAPAN算出)
今回の日本株の銘柄入れ替えは?
今回の見直しで、日本株は3銘柄が追加、14銘柄が除外となりました。
追加銘柄
・古河電気工業
・三井金属鉱業
・レゾナック・ホールディングス
除外銘柄
・日本航空
・エムスリー
・マツキヨココカラ&カンパニー
・MonotaRO
・日本オラクル
・積水化学工業
・島津製作所
・ソニーフィナンシャルグループ
・シスメックス
・TIS
・東急
・豊田自動織機
・ツルハホールディングス
・ZOZO
注 本記事は情報提供を目的とするもので、特定銘柄の推奨などを意図したものではありません。
インデックス投資でゾンビ企業が生き残る訳ではない
インデックス投資は、機械的に全銘柄を持ち続ける仕組みだと誤解されがちです。
ですが、実際にはMSCIのような指数プロバイダーが定期的に構成銘柄を見直し、採用・除外を行っています。
その意味では、インデックス投資だからといって、いわゆる「ゾンビ企業」が自動的に延命されるとは限りません。
むしろ、選ばれる指数によっては、継続的な入れ替えを通じて銘柄の新陳代謝が働いていることを、投資家の皆様にも知っていただきたいと思います。
資産運用のご相談、メディア取材、セミナーのご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 お問合せフォーム


