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プライベートクレジットの解約が相次いでいます。
「SaaSの死」は2026年に再び脚光を浴びた言葉です。
AIによってソフトウエア業界のサービスが代替されるならば、ソフトウエア企業の存在意義が問われることを表した言葉です(筆者私見)。
投資家から資金を集め、信用度の低い企業も含めて投資を行う、プライベートクレジットに暗雲が立ち込めています。
2026/02/18、米ブルー・アウル・キャピタルは、個人投資家向けのプライベートクレジットファンド1本について、解約を制限すると発表しました。
これだけではなく業界全体で、解約への対応が必要になっています。
それは世界的な大手にあっても起こっていることなのです。
ブラックロックが評価ゼロに。3か月で100がゼロ評価に変化
プライベートクレジットの対象業務はソフトウエア業界だけとは限りません。
世界最大の資産運用会社である、ブラックロックもプライベートクレジット部門を持ち、その融資対象の評価を引き下げました。
3カ月前に満額評価していた法人向け融資債権を全額償却した。
同社は昨年11月にも、別のローン債権で価値をゼロに引き下げる減損処理を行っている。
ブラックロックTCPキャピタルは先週、10-12月(第4四半期)の事業報告で、約2500万ドル(約40億円)のインフィニート融資の価値をゼロに引き下げたことを明らかにした。
ブラックロックは1月下旬、同社のノンバンク融資ファンドが純資産価値を19%引き下げる準備を進めていることを開示し、より広範なローン損失を示唆していた。
出所:Bloomberg 2026/03/06 『ブラックロック、またプライベート融資で全額償却-満額がゼロに』
ブラックロックが「プライベートクレジット」として資金を投じた融資先である、インフィニート社の貸付が不良債権化しました。
約2500万ドル(約40億円)は、正常な貸出で約40億円の価値がある、と考えられていたものでした。
しかし、3か月で状況は一変します。
「全額償却」ということは、この約40億円は全額不良債権であり、評価はゼロだと判断した、ということです。
このような事例もあり、プライベートクレジットファンドの価値が▼19%、約2割減少することを1月には示唆していたということです。
プライベートクレジットに潜む、大きな損失リスク
米ブラックロックは世界最大の運用会社です。
運用のプロ中のプロがたくさん所属している会社です。
ETFのブランド、iShares(アイシェアーズ)を運営している会社でもあります。
しかし、プライベートクレジット部門の商品はこのように不振事例が現れています。
銀行が貸し出しをしないような、いわゆる信用度が低い会社にも貸し付ける。
そのお金は投資家から集める。 これがプライベートクレジットなのです。
プロであっても、損失を被る可能性があるマーケット、それがプライベートクレジット部門なのです。
ブラックストーンで約5980億円の解約が
世界最大のオルタナティブ資産運用会社である、ブラックストーンでも解約(持分払い戻し)は発生しています。
同社のプライベートクレジットファンド「BCRED」で全株式の7.9%の解約に応じました。
過去最大の総額約38億ドル(約5980億円)の規模です。
通常では四半期での解約は上限5%に設定されていました。しかし5%を上回る解約が発生したのです。
流入よりも解約が多かったであろうことは想像できます。
ブラックストーンは自爆補填で解約資金を穴埋め
このような多額の解約対応の嵐を乗り切るため、ブラックストーンではシニアリーダーが資金の拠出をしました。
事情に詳しい関係者によれば、クレジット部門出身者を中心に25人を超えるシニアリーダーが、「ブラックストーン・プライベート・クレジット・ファンド(BCRED)」に約1億5000万ドル(約236億円)を拠出した。会社の自己資金2億5000万ドルを加え、過去最大約38億ドル(株式総数の約7.9%)の持ち分払い戻しに対応した。
出所:Bloomberg 2026/03/04 『ブラックストーン幹部も自腹支援、プライベートクレジット解約に対応』
解約に対応するため、幹部が資金を拠出したというのです。
バーター取引の自爆営業でノルマ達成を強いられる
以前日本で話題にのぼった「売れ残った恵方巻をスタッフが買い取る」、自爆営業に通じるものを感じます。
筆者はメガバンク勤務時に自爆営業を経験しました。
クレジットカードの発行ノルマを達成するために、他の金融機関とクレジットカードのノルマ交換の自爆営業をしたのです。
S銀行の行員が、C銀行の口座開設してクレジットカードを作る。
C銀行の行員は、S銀行に口座開設してクレジットカードを作る。
お互いに自腹でクレジットカードを作ることで、カード発行ノルマをクリアする、という自爆営業でした。
筆者は当時まだ若手であり、上司や先輩がバーター取引を画策すれば、それを断れるような立場にはありませんでした。
断れない雰囲気で上司から言われば、ホンネは嫌でも従わざるを得ないでしょう。
上記の「ブラックストーンの幹部が自腹で支援をした」との内容に、ホンネは嫌でも従わざるを得なかった幹部がいたのでは?と心配になってしまいます。
プライベートクレジットの、米国での解約停止は最近の話ではないのです。
しかし、情報に疎い日本人の多くがその事実を知らずに投資をしています。
販売者は、わざわざセールスしにくくなる、「不都合な真実」を述べないのです。
また、メディアも広告主に忖度して悪いニュースを積極的に伝えることを期待しにくいのです。
リスクをわかった上で、高いリターンを期待して投資したのなら、仕方がないでしょう。
しかし情弱が販売員のセールスに乗って投資をし、結果的に失敗してしまうのは、気の毒だと思うのです。
なお、あなたがアドバイザーだと思って取引している人のほとんどは販売者です。
そして運用の経験もなく、セールスしている商品のリスクを深く理解しているとは言えない場合が多いと思います。
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「あまり報道されないニュース」として記事の執筆をし続けてきましたが、大きな損失が出るタイミングで「ヤバいニュース」として報道されるようになってきます。
筆者のプライベートクレジットへの警鐘は2025年6月から特集をしています。
過去「プライベートクレジットに投資する前に知っておくべきことシリーズの特集は下記リンクから参照可能です。
(1)サブプライム構造と同じか?
(2)その会社の格付を信用して大丈夫?
(3)損切り実施の動きも
(4)米国では逆風か?
(5)人気は本当なのか?
米金融界「ゴキブリ」論争? (1) プライベート・バンカー・
米金融界「ゴキブリ」論争?(2)、融資対象不動産が別事業体に
プライベートクレジット、デフォルト率急上昇の可能性が…
解約停止になったプライベートクレジット!情弱が被害に遭う…
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実際に発生している事柄の報道を引用しつつお伝えしました。
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