プライベートクレジットに投資する前に知っておくべきこと(4)米国では逆風か?
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが2026/3/3に「SPIVA U.S. Scorecard Year-End 2025」を公開しました。
2025年末時点での米国株式ファンドとインデックスの比較調査を行ったデータです。
年間では約59%の米 小型株ファンドが指数を上回るが、長期では逆に約9割が指数に届かない
2025年の1年間では米国の小型株ファンドの40.65%が
小型株ファンドのベンチマーク指数であるS&P SmallCap 600インデックスを下回りました。
1年間で約59.35%のファンドが指数よりもリターンが良かったということです。
しかし、
15年の長期運用では89.90%が、20年に広げると90.28%もの小型株ファンドがインデックスを下回っているのです。
販売者が言いそうなセールストークがコレです。
「この1年間で60%近い小型株ファンドがインデックスを上回った」
「今こそ、小型株のアクティブファンドを導入しましょう」
「インデックスだけでない、上級者の運用をご検討ください」
このような、短期間の運用成績にフォーカスしたセールストークを妄信せず、
過去の長期運用の事実を見つめてほしいのです。
15年や20年の運用の歴史では、長期運用した場合には*9割近くがインデックスに届かなかったのです。
(*アクティブファンドの9割が必ずインデックスを下回るということを保証するものではありません)
販売者は不都合な真実をわざわざ伝えないのです。
自分が売りたい商品のネガティブ情報を、進んで伝える理由なんてありませんよね。
大型株ファンドでは20年で92.89%が指数を下回る
大型株ファンドでは更に差が顕著です。
大型株のベンチマークはS&P500です。
2025年の1年間では米国の大型株ファンドの78.78%がインデックスを下回りました。
更に15年の長期運用では89.93%が、20年では92.89%がインデックスを下回ったのです。
(データ出典:SPIVA「SPIVA U.S. Scorecard Year-End 2025」S&P Global)
2010年3月にはインデックス優位を指摘 企業研究会 BUSINESS RESEARCH 知っておくと得する、パーソナル・ファイナンス
世の中で「インデックスって何?」と言う時代だった2010年。
金融機関はこぞって、儲かる(高コストのアクティブ)ファンドをセールス強化していました。
しかし、ほとんどのファンドはインデックスに及ばない確率が6-7割ある事実を、
筆者はすでに発信していました。
当然ですが、販売者の証券会社などからは「目の上のたんこぶ」状態で、
これらの事実はメディアでもなかなか採り上げて貰えませんでした。
社)企業研究会「BUSINESS RESEARCH」2010年3月号には、
アクティブファンドの成績がインデックスに届かない点をお伝えしています。
高い信託報酬というコストを払っていながらも、市場の動き=インデックスを下回る投信が6~7割もある(中略)
アクティブ型投信は、市場の指標(インデックス)を上回るリターンを目指すことを目的としているのですが、(中略)約6~7割はその目的を達成できていません。
→PDFはこちらから(新しいタブで開きます)
知っておくと得するパーソナル・ファイナンス 第6回 海外分散投資の今後の主流【海外ETFについて】
世界的に高コストアクティブ型投信→インデックス型の潮流、ETFへの資金流入続く
世界的には高コストのアクティブ型投信から資金流出し、その多くがインデックス型ETF・投信へ資金移動が起こっています。
高コスト傾向の強いアクティブ型投信を解約して、インデックス型ETFやインデックス型投信に資金が移っているということです。
(*一部アクティブ型ETFにも資金流入がある。一般的にアクティブ型ETFはインデックス型ETFよりも高コスト傾向の点には注意が必要)
データ:Investment Company Institute「2025 Investment Company Fact Book」(2025/5公開)
*データは2024年末時点、分配金再投資を含む *翻訳・一部加工:RIA JAPAN おカネ学株式会社
この画像はグラフ中央の横線より上は資金が投入、集まっているということを意味しています。
逆に、横線より下は解約や出金などで資金が流出していることを意味しています。
世界的に「アクティブ型投資信託」を解約し、主に「インデックス型ETF」や「インデックス型投信」に乗り換える動きが何年にもわたって続いているのです。
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