投信の手数料打ち切りも 米国投資家に学ぶべきコト
年末年始時期になると、2026年世界はこうなる、といった記事が特集されます。
2026年の干支は「午(うま)」です。牛(ウシ)と似た漢字ですが、午は上が突き抜けていません。
筆者は干支による相場分析を一切用いません。
12年周期で相場が上下する根拠が無いと考えるからです。
干支を用いた相場分析はナンセンスでは?
『2026年は「午尻下がり」で、「午年は年の後半、特に年末にかけて相場が下落しやすい」です』
といった内容をしたり顔で解説しているコメンテーターが見受けられます。
これらのコメンテーターや解説者は、様々な相場が12年周期で過去をトレースすると信じているのでしょうか?
干支は12あります。
12年周期で株式相場の上昇・下落が左右されている
と信じているならば、これらの解説には意味があるのでしょう。
過去のウマ年は3勝3敗で・・・ などとコメントが続きます。
3勝3敗であったならば、どちらとも言えないと考えるのが普通ではないでしょうか?
筆者は毎年、干支解説が始まると「時間のムダだから、早く止めてほしい」と感じます。
読者の皆様はいかがお考えでしょうか?
過去の統計や分析はオールマイティーではない
筆者はテクニカル分析を妄信することにも違和感を感じています。
シグマ 標準偏差とは何か?
「標準偏差」とは、一定期間のデータが平均値からどれくらいばらついているかを表す、統計学などで使われる値です。ばらつきが高いほど標準偏差の数値は高くなります。「シグマ(σ)」で表示されます。
出所:QUICK Money World 『ボリンジャーバンドの見方・使い方 σ(シグマ)とは何?チャートのパターンも解説』
確率的にはプラスマイナス3シグマ(±3σ)の範囲で 99.73%のデータが収まるハズです。
出所:時事エクイティ :ゴールデン・チャート社提供
チャートを用いて「確率的には99.7%この範囲」といったセールストークが繰り広げられます。
例えば 価格推移で「いくら何でも、ここまで価格は下がらないだろう。99%無い」
と考え、デリバティブズを用いた商品を導入検討するかもしれません。
3シグマ超えは片側0.135%しか起こらない確率であるはずです。
ところが市場では、0.135%しか起こらない確率の出来事が
実際には発生してしまうのです。
金融危機のサブプライムローンの例を思い起こしてほしいものです。
セールスパーソンの言葉を鵜呑みにし、確率統計を過信した投資家が
億円単位の損失を被った過去があることを改めて知ってほしいと思います。
※本コラムは正確性を保証するものではありません。
※本コラムは特定の有価証券又は金融商品を勧誘するものではありません。また、特定の資産クラスに対する今後の方向性を保証するものではありません。
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