契約資産額×報酬率のフィーベース型でも注意が必要な場合とは
「QUOカード(クオカード)、12万円分が株主優待でもらえます」
しかし、この優待を受けられず優待制度が廃止になりました。
えっ? そんな事あるの?
実際にあったのです。
レボリューションが株主優待の導入を発表したのは、2024年10月のこと。2000株を保有すれば半年ごとに6万円のQUOカードがもらえるというもので、優待利回りに換算すると年14%もあった。
ところが、レボリューションは初回優待実施を目前に控えた2025年3月上旬、「株主優待の廃止」を突如として発表した。通常、優待導入を決める際は少なくとも半年~1年程度は実施したうえで内容やコストを再検討するのが通例であり、導入前に廃止となるケースは異例中の異例だ。
・・・・市場では「優待制度の導入発表を利用した短期的な株価つり上げ」が目的だったのではないかと指摘されている。
・・・・レボリューションはいわゆる低位株の中でも、短期的な利益を狙って売買される「仕手株」として注目を集める局面もあり、短期的に株価が数倍に膨れることも度々あったような銘柄だ。
出所:2025/03/26 『上場企業で相次ぐ「優待操作」? 投資家の怒り買う「幻の株主優待」の実態』 Yahooニュース:ITメディアビジネスOnline
有名なマネー誌にもこの優待の採り上げ記事は掲載されていました。
株主優待の新設が2024年10月23日の17時に開示されたことを受けて、REVOLUTIONの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、当日の終値418円より80円も高い498円(+19.13%)を記録しており、明日以降の株式市場でも注目が集まりそうだ。
出所:2024年10月23日公開 『REVOLUTION、利回り14%超の株主優待を新設! 2000株保有して2回以上連続で株主名簿に記載されることを条件に「QUOカードPay」が年12万円分もらえる』 ザイ・オンライン編集部
優待発表、株価上昇、優待実施せず優待廃止、株価下落
優待生活している著名人がメディアに繰り返し採り上げられました。
セミナーで講演している姿を見た人も多くいると思います。
株主優待制度を受けるために、株式を買っても良いかなと思う人も増えたのではないでしょうか?
更にNISA制度が大きく拡大され、資産運用に興味を持つ人が増加している事は、間違いないと思います。
14%の利回り相当と聞けば、「この株式を買っても良いかな」と思う投資家もいたでしょう。
有名なマネー誌でも採り上げられているし、では買ってみるかなと決断した人もいたでしょう。
データ Bloomberg 8894 REVOLUTION 5年チャート 2025/03/27取得
しかし、株主優待の制度は突如として廃止となりました。
発表された優待を実際に受けた投資家はゼロです。
1回も優待は実施されずに制度廃止となってしまったのです。
2024/11/20の株価は669円でした。
2025/03/24の株価は84円、▼87.4%の下落です。
*注 特定の銘柄の分析や推奨などではありません。
実際の事例紹介の信ぴょう性を示すため、銘柄名を示したものです。
年14%の株主優待目当てで投資した結果、80%もの株価下落で
損失を抱えるケースが考えられるのです。
株主優待や配当は決まったものではない
このケースは実際に1回も株主優待が実施されていない、特殊なケースと言えるでしょう。
株主優待や配当は決まったものではない
のです。
株主優待や配当を得る戦略は「確実」ではなく、過信によって損失を被るケースがあることを知っていただきたいと思います。
* 特定の会社に対する攻撃や悪意のアンチコラムなどではありません。
実際に発生している事柄を報道を引用しつつお伝えしました。
* 特定の銘柄の分析や推奨などではありません。
本コラムは信頼できると判断された情報をもとに作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。



