お得に見える「特別金利キャンペーン」は、銀行が損しない商品? 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第159回目になります。
今回は低コスト運用について執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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コストとリターン。
投資にとって欠かすことができない条件ですよね。
コストが2%ならば、そんなに高くないのでは?
と思ってしまいがちかもしれません。
しかし、コストの存在は重要です。
多くの人が見落としがちなコスト、いったいどのような存在なのでしょうか?
コストはリターンを押し下げる
大前提になるのは、コストとはリターンを押し下げる存在です。
100万円で投資を始めるとします。
年間で3万円リターンが期待できるとしましょう。
ここでコストの関係を考えます。
販売手数料0なら、3万円のリターンを得るわけです。
ところが3%の販売手数料がコストとしてかかるとしたらどうでしょうか。
3万円の手数料が最初からかかるわけですから、97万円でスタートするのと変わりません。
ここでもう利益0です。
一般的な投資信託等で運用した場合は、更に信託報酬もかかってきます。
さらに利益は減っていきます。
大きな信託報酬がかかるなら、リターンはどんどん削られるしかありません。
覚えておかなければいけないコストとリターンの図式
投資を考える際に大事なことは、商品の内容より信託報酬などのコストです。
利益であるリターンの計算を考えてみます。
「運用リターン=運用益-運用コスト」
この関係が重要だからです。
商品の数が多いと、「おーすごい!」と思うかもしれません。
ですが、投資である以上、リターンが低くなっては本末転倒です。
つまり、信託報酬などの運用コストを中心に見なければいけません。
いくらラインナップが揃えられていても、リターンが見込めないからです。
コストは運用会社の利益で投資家の利益ではない
そもそもコストとはなんでしょうか。
運用会社*の利益です。
(* 販売者が投資信託の販売手数料として約50%を受け取る場合も多い)
慈善事業ではないため、利益は大切。
販売する側からしたら、収益を大きくしたいと考えるでしょう。
商売ですから、基本中の基本ともいえます。
ですが、投資家である利用者から考えれば、コストが大きくなれば儲からないわけです。
高コスト運用はリターンを押し下げるということなのです。
iDeCoでもNISAでも同じ。
ラインナップの数よりも、低コストで運用できるかが重要ではないでしょうか。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、低コスト運用について執筆いただきました。
低コスト運用については多くのコンテンツにて紹介してきました。
下記リンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
・日経CNBC 朝エクスプレス 知ってトクするおカネ学
金融機関は教えてくれない コストの秘密①
・日経CNBC公式Twitter 金融機関が教えてくれないコストの秘密とは?(ダイジェスト版)
金融機関が教えてくれないコストの秘密とは?
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!」
P72「低コストが選択の基本」にて解説しています。
NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第159回目)。
※本コラムは特定の有価証券又は金融商品を勧誘するものではありません。また、特定の資産クラスに対する今後の方向性を保証するものではありません。
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