紛争あっせんの41.33%が仕組債!! FINMAC 2年間データ
知っているとトクをする知識はイロイロあります。
損益通算 最近投資を始めた人は、この機会に理解しておきましょう!
投資初心者でない人も、この機会に復習しておきましょう。
年内に損失計上で、他の収益との「損益通算」の活用を
・配当で証券の収益がプラス
・売却で収益がプラス
の人は、自身の口座の状態を確認してみましょう。
含み損のある銘柄で、まだ今年損失を計上していない銘柄を探してみることです。
そしてあえて売却、損失を計上し、既に出ている利益を圧縮するのです。
「損益通算」の積極活用を検討するのです。
売却後、今後株価上昇の見込みがあるならばまた、違う日に買い直せば、損を計上して、利益にかかる税金を減らす効果があります。
ただし、売買にかかる株式売買手数料が高い場合には注意してください。
売却し、再購入する手数料が大きいと、節税の効果も吹き飛んでしまう場合も考えられます。
知らない間に税金納め過ぎになる(可能性のある)人
・複数の証券会社で、それぞれ特定口座での運用を行っている人
・一般口座で、売却損を計上したが確定申告をしない人
損益通算について解説したいと思います。
損益通算の仕組みについて
A株とB株をX証券会社で運用しているとします。
A株が50万円の利益が出ると、通常では所得税10万1575円が発生します。
しかし、一方でB株が250万円の損が発生したとします。
この人の利益と損失の合計は、損失250万に対し利益50万円になるので、200万円の損失です。
つまり、損益通算すると損の方が大きいので納税の必要なしとなるのです。
(画像クリックで大きな図表が表示されます)
特定口座が便利。知らぬ間に一般口座振り分けも
一般個人の同じ証券口座でも、「特定口座」と「一般口座」扱いが、併存する場合もあります。
特定口座で「源泉徴収あり」の取引なら、証券会社が損益の合計を自動計算して納税してくれます。
源泉徴収というのは、いわゆる「天引き(てんびき)」です。
入金される前に税金を引く手続きを、してくれるイメージですね。
ところが、一般口座で取引の場合は、自分で確定申告の作業が必要です。
特定口座の便利さを理解していれば、購入時にも「特定口座」で手続きするケースが多いでしょう。
しかし、間違って「一般口座」で買い注文をしてしまったケースなども、実際にはあることです。
また、知らない間に、いつの間にか一般口座に振り分けされてしまうケースもあります。
海外のETFなどで、プロバイダーの都合で特定口座で買付けしていたものが、簿価消滅などで一般口座に振り分けられてしまうケースも過去にはありました。
証券会社へ移管した場合なども「一般口座」です。移管を受けた証券会社が、過去の購入価格に責任が持てないからだと考えられます。
一般口座の銘柄を、特定口座にいれられないの?
一般口座に振り分けられた銘柄を、特定口座に移すことはできません(原則)。逆に、特定口座の銘柄を一般口座に移すことはできます。
*証券の手続きについては、取引の証券会社にお問い合わせください
注意するポイント 複数特定口座で申告必要な場合
先ほどの例にさらに別の取引があった場合も考えてみましょう。
別のZ証券会社でC株を運用していたとします。
このC株保有で、10万円の配当受け取りがあったとします。
当然、Z証券では10万円プラスです。
Z証券では2万315円源泉徴収されます(特定口座、源泉徴収あり)。
ところが、X証券とZ証券の利益と損失を合計してみましょう。
X証券 ‐200万円
Z証券 +10万円
トータルの損益通算では190万円のマイナスになっています。
(画像クリックで大きな図表が表示されます)
Z証券の2万315円は収める必要のない税金です。しかし、Z証券は他のX証券の損失を知る立場にないのです。
何もしないと、既に天引きで自動徴収されている税金は、納め過ぎとなってしまうのです。
この例では確定申告をすると、納め過ぎた税金の還付が受けられるという仕組みです。
知らないと、税金を納め過ぎてしまう可能性があります。
知っているとトクをする情報に触れてほしいと思います。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
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※本コラムは一般的な税務情報の紹介です。具体的な計算は税理士等税務の専門家にお尋ねください。