投信の手数料打ち切りも 米国投資家に学ぶべきコト
2024年9月24日、格付のMoody’s(ムーディーズ)が米国の信用格付の引き下げの警告を行いました。
実はMoody’sは2023年11月11日に格付見通しを「ネガティブ」に引き下げています。
政治分断が続いて債務増加など財政の悪化に歯止めがかからない場合、現在の信用格付け
「Aaa(トリプルA)相当の最上位格との整合性がとれなくなる」
と指摘し、次期政権が財政赤字に取り組む必要性に再度警鐘を鳴らした形です。
(写真はイメージです。本文章の内容とは関係ありません)
3大格付会社のうち2社は過去に米国格付を最上級から引き下げ
仮にMoody’sの格下げが起こった時には、メディアやSNSはセンセーショナルに
「米国、Aaa格付け失う」、「株価の大幅下落が起こる?」などと報道するでしょう。
刺激的な見出しのほうが、読者や視聴者の興味を引くことに成功しやすいのです。
しかし、これらが起こった時にも大騒ぎしたり、過度に心配する必要はないと筆者は考えます。
米国を最上級格付にランクしているのは、3大格付け会社のうち現在Moody’sだけです。
S&Pグローバル・レーティングは2011年に、フィッチ・レーティングスは2023年8月に
それぞれ米国の格付けを最上級から引き下げています。
この点では、Moody’sが仮に格下げしても影響は限定的だと考えられます。
格下げ時には米国債価格は下落、一方米国社債への影響は限定的か
Moody'sによる米国の格下げが行われた時には、米国の国債の価格は下落することでしょう。
一方で、米国の社債にも影響が出るものの、米国国債よりも影響は限定的と思われます。
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