世界中で投資されているETFって? 投資初心者が知らなかった資産運用 、TOP10の資産運用教科書は?
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第131回目になります。
今回はテーマ型投信について執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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テーマ型ってみなさん知っていますか?
気が付いていないと、このテーマに乗せられている。乗っているかもしれません。
それがすべて間違いというわけではありませんが、知らなければ沼に落ちることもあり得ます。
イメージ戦略の怖さ。しっかりと見据えると、よくわかってきます。
テーマ型とは?
そもそもテーマ型とはなんでしょうか。
インド*1 などの国をテーマにした投資の話とか聞いたことはないですか?
「インドが人気!」「インドの成長率すごいです!」
そういわれると、確かにそうかもしれないって思いますよね。
このような特定のテーマに沿った投資信託はテーマ型投信と呼ばれています。
インドをメインにおいているのは、2023年に人口が1位になり、目につきやすいテーマだからでしょう。
(*1注 特定の銘柄、特定の分野や国・地域、テーマについて推奨や分析結果を披露するものではありません。また、個別の銘柄やその運営会社を誹謗中傷する目的では一切ありません。情報が届かない投資家に情報の補足をする目的です。関連記事を本記事下部に掲載します。)
テーマ型のほとんどはアクティブ、アクティブは9割がインデックスに届かない
では、どうしてテーマ型に注意しなければいけないのでしょうか。
ここで注目すべきポイントがあります。
それはアクティブ型の9割はインデックスに届かないことです。
テーマ型のほとんどは、沢山ある銘柄の中から絞り込んで狙っていくアクティブ型運用にあたります。
一方、アクティブ型の対極の存在として、市場平均に沿った値動きをするインデックス型があります。
そして、長期の運用ではアクティブ型の約9割がインデックス型に届かない*2 というデータがあるのです。
しかし、セールスする販売者はそんなことを伝えてくれません。
場合によってはそんな事実を知らずにセールスしている担当者もいるかもしれません。
(注*2 アクティブ型とインデックスのパフォーマンス比較詳細については記事下部の関連記事より閲覧可能です)
旬が過ぎたらもう終わり?ブーム終了後の「乗り換え」に注意
1~2年でテーマが変わりやすい点にも注意しなければいけません。
世界情勢の揺れ動きに影響を受け、これまでのテーマが破綻することがあるからです。
インド*1 だって高い成長率を10年単位で維持できるかなんて誰にもわかりません。
例えば、2020年ころには「破壊的イノベーション企業に投資する」と謳った商品や、世界中のフィンテック企業に投資するテーマ型投信がブームになりました。
しかし、2024年4月には「4カ月連続の資金純流出で、今年引き出された資金は14億ドルに上る」という報道や、
他のインデックスがプラスリターンでありながら、ブームになった投資信託(ETF)ではマイナスリターンになっている事例もあります。
金融機関側の利益のために
あるテーマの旬が過ぎると、販売者はテーマ型投信を持っている顧客に新しいテーマ型への乗り換えを勧めるパターンがあります。
「これからの時代は○○ですよ」というようにセールスし、*3 成績の悪くなった投信を売り、新たなテーマ型投信を買わせる手法です。
(*3注 利益が出た場合に、「利益確定」を勧めて乗り換えるパターンもあるでしょう)
この手法は”回転売買”といいます。
回転売買は売買する度に手数料が発生します。
その手数料は販売者サイドの儲けに繋がります。
一方、投資家サイドはコストが増大した分、リターンは押し下げられます。
折角のリターンが減るだけじゃなく、元本を割ってしまう可能性も考えられるでしょう。
コストが増えればそれだけ利益圧迫するからこそ、長期の低コスト運用が投資のカギだといわれているのです。
全てのテーマ型が悪いわけではありません。
しかし、現状は「販売者の売りやすい」「稼ぎやすい」商品としてテーマ型投信が使われがちです。
知っていなければセールスに乗せられて買ってしまうかもしれません。
しかし、そのリスクを知っていることでフラットな視点で向き合うことができる。
知識を持っていることでトクすることもあるんです。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、テーマ型について執筆いただきました。
RIA JAPANではこのトピックについて特に2020年以降、多くのコンテンツにて発信してきました。
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有料経済チャンネル 日経CNBCにて解説しました。アーカイブが無料にて90秒閲覧可能です。全編は日経チャンネルマーケッツ契約者のみ閲覧可能です。[/太字]
金融機関は教えてくれない コストの秘密【投資信託編】 (7:40付近より)
・マイベストプロコラム掲載
流行りに振り回されない資産運用① テーマ型から見る日本の回転売買ビジネスとは
なお、投資信託の回転売買については金融庁が問題視し、改善はみられてきました。
一方、テーマ乗り換えという「回転売買」は今後も続くと考えられます。
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第131回目)。
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