なぜ信頼できる、プライベートバンカー卒業者は米国ではRIAになるのか?
日本のアクティブファンド(日本株)、1年、3年、5年、10年のいずれの期間でも、
約8割がインデックスより成績が悪い
というデータを、販売者やファンド関係者は語りません。
2024年4月24日にSPIVA日本スコアカードが公表されました。
S&P500指数で有名な、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、
2023年12月31日時点でのアクティブ運用ファンドがベンチマーク(比較対象の指数)に届かなかった割合を示しています。
言い換えれば、
アクティブ型運用が、それぞれのベンチマークに対して、
成績が悪かった割合を発表しています。
データ:2024年4月24日 『SPIVA日本スコアカード(2023年末版)』より一部抜粋 作図RIA JAPAN
外国株では9割以上が成績悪い
また、『SPIVA日本スコアカード(2023年末版)』では、
新興国株指数・世界株指数・米国株指数の10年成績と比較しているデータも掲載しています。
日本のアクティブ型株式ファンドの10年間成績が外国株式指数を下回る割合
新興国株指数 | 世界株指数 | 米国株指数 |
---|---|---|
100% | 97% | 93% |
出所:SPIVA Japan 日本スコアカード(2023年末版) 2024年4月24日公開 図表1の期間10年 一部データより
データはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLC、モーニングスターより
新興国株式、世界株式、米国株式カテゴリーでは、長期運用時、日本のほとんどのアクティブ型ファンドが指数の成績に届かないのです。
世界の株式投信残高、過半数がインデックス型へ
2024年4月19日の日本経済新聞朝刊にて、世界中の株式投信の残高を調査した結果が報じられています。
(2024年)『3月末時点でパッシブ型の残高は15兆ドル(約2300兆円)と1年間で28%増えた。一方のアクティブ型は12%増の14兆ドル弱にとどまった。』
(2024年4月19日 日本経済新聞 「指数連動型、投信の過半に」より一部抜粋)
つまり、世界全体でアクティブ型運用からパッシブ型(インデックス型)運用へ資金移動が起こっています。
世界的にアクティブ型→インデックス型がトレンドに
事実、世界的にはアクティブ運用からインデックス運用への資金流入が起こっています。
つまり、アクティブ型を解約して、インデックス型に移っているということですね。
アクティブ型とインデックス型の資金流入・流出データを見てみましょう。
画像中央の線より上は「資金流入(お金が入っている)」状態であり、中央より下は「資金流出(解約している)」状態です。
累積額で見てみるとアクティブ型から解約してインデックス型へ資金が移動していることがわかると思います。
更に、その中でもETFに対しての資金流入が顕著に現れています。
投資家にとってメリットの大きいETFが世界的に活用されつつあるといえるでしょう。
新設ファンドを過信しない。今までの悪成績を消し去るカラクリ
かつてヘッジファンドで用いられている
新設ファンドには注意が必要です。
いままでの成績の悪さを隠すために、使われる方法だからです。
海外のヘッジファンドだけでなく、日本のファンド会社でも
新設ファンドで、過去の悪い成績を帳消しにするケースが後を絶ちません。
新しいファンドを立ち上げることは、
今までの負け分をいきなりゼロにする、「ちゃぶ台返し」「ご破算で願いましては」方式なのです。
そして後日、成績が良い新しいファンドの説明だけを行うケースが見受けられます。
メディアで採り上げる方々も、スポンサー配慮なのか新しい部分のみを採り上げるケースも多く見られます。
新設(シンセツ)ファンドですが、不親切なファンドかもしれません。
投資家の方々は、くれぐれも新しいファンドに過度な期待を抱かず、また新設ファンドの成績だけを過信することなく、投資商品選択をした方が良いと思います。
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