販売手数料無料でも高コストの場合って? 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、2年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第117回目になります。
今回は外貨預金の元本割れリスクについて執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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日本人は「貯金大好き」といわれてきました。
銀行預金やタンス貯金。いろいろとありますよね。
特に銀行と聞くと安心親切というキーワードが思い浮かぶ人もいるでしょう。
しかし、銀行が扱っている「外貨預金」も必ず安心できるものなんでしょうか?
銀行は営利企業
まず、銀行の大半は営利企業であることを忘れてはいけません。
銀行には公的な側面もありますが、利益を出さないといけないと潰れてしまうからです。
ここに「銀行が勧めるから絶対安全・安心・利益が出る!」という神話の問題点が見えてきます。
特に「外貨預金」の問題点を考えてみましょう。
為替相場は変動する
銀行から外貨預金を勧められることがあります。
「利率が高いし、預金なら元本保証で安心」と思いがちですが、
外貨建てということは為替が変動することも意味しています。
たとえば、始めるときは1ドル100円*で1万ドル買ったとします。
最近の円安では考えにくいですが、計算しやすいよう1ドル100円としておきましょう。
(*2024年2月29日18:00時点では1ドル149.80円)
日本円では100万円必要です。
では、変動して1ドル110円になったら。
これだけで110万円で10万円の利益です。
ところが1ドル90円になったら。
90万円で10万円の赤字になるわけです。
為替の変動一つでプラスになることもあれば、マイナスになることもあるわけです。
両替手数料で赤字になれば元本割れが起こるかも
更に、手数料も忘れてはいけません。
両替には手数料がかかります。
外貨預金では、この両替手数料が往復でかかるのです。
つまり、最初に日本円から当該外貨で手数料。
日本円にしたいときには、また手数料がかかるのです。
この手数料、往復にしたら利息を超えることも出てきます。
そうなると、利息から差し引くところがないので、当然元本から引かれるわけです。
為替も変動するし、両替で手数料もかかる。
こうなると、元本割れの可能性が出てくるがわかるでしょうか。
・外貨預金はまったくもって元本保証ではない
・運用益よりも為替の損が上回ったり、為替手数料が上回る事があり得る
ことがポイントです。
「気がついたら元本割れ」と、ならないためにも知っておきたい知識でした。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、外貨預金の元本割れリスクについて執筆いただきました。
なお、証券関連投資では、仮に実際には為替で差損が出た場合でも、損益通算を利用することができる場合があります。
一方、外貨預金では為替差損に対して、取れる対策が限られているデメリットもあります。
・ZUU Online
富裕層の確定申告 円高時の「為替差損対処法」とは?
RIA JAPANでは外貨預金のデメリットについて、紹介してきました。
下記リンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
・ダイヤモンドオンライン
人気の「外貨預金」は、高利回りでも負けてしまう理由とは?
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P40以降に日米のシニア資産の差について解説しています。
「お金を増やすならこの1本から始めなさい」Amazon販売ページ
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCo プロの選び方教えてあげる!」
P210以降で外貨預金の両替手数料について解説しています。
NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第117回目)。
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