A銀行職員は、「B銀行の方が有利」とはまず、言わない。なぜ資産運用を販売者に相談する?
2023年12月の国内追加型投信の資金流入額でトップは「オルカン」でした。
日本では「オルカン」は登録商標となってしまっています。MSCI ACWIに連動する、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が2022年1月28日に商標登録をしています。
指数の略称の登録商標が認められたことには違和感を感じます。一方、優れたブランディングに繋がる、登録商標の活用の事例かもしれません。
今回のコラムで言うオルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)の略です。
「ACWI」としたほうが、混乱しなくて良いかもしれませんね。
代表的な全世界株指数 MSCI ACWIの組入銘柄の入替えを、MSCIが2024/02/12に発表しました。
101銘柄が除外され、24銘柄が追加されます。
日本株は8銘柄が除外、1銘柄が追加されます。
2024/02/29の取引終了時点で実施されます。
内容出所:Bloomberg 2024/02/13 10:11『MSCI、ACWI指数に24銘柄追加-日本の8銘柄含む101銘柄を除外』
中国株66銘柄除外へ
中国不動産セクターの問題や低迷する消費への懸念から、世界のポートフォリオにおける中国のウエートは落ち込んでいる。その一方でインドなどの台頭が目覚ましい。
Bloomberg 2024/02/13 20:33『MSCI、中国企業66社を指数から除外-最新の四半期見直しで』
中国株は66銘柄が除外、5銘柄が追加されます。
インデックス投資でゾンビ企業が生き残る訳ではない
とあるセミナーで、インデックス投資はゾンビ企業を延命させる。アクティブ投資を活用すべき、といった論調がありました。
インデックスによっては、今回のように入替えが行われ新陳代謝が働いているケースがあること、
選択するインデックスによっては厳選された銘柄になっていること
を理解してほしいと思います。