企業年金の運用、会社側も責任を負う時代に あなたの会社の企業型DCラインナップはコスト高ではありませんか?
老後など、自分の将来に向けて資産運用を学びたいという人は多いと思います。
まとまった時間が確保できる連休に、「知ってトクする資産運用の知識」を身につけてみるのはいかがでしょうか。
本日は資産運用を始める人に知っていただきたい「アクティブ型」と「インデックス型」について解説したいと思います。
低コストインデックス運用が世界的時流に
アメリカをはじめとして、世界的に低コストなインデックス運用が時流になっています。
インデックスとは?
インデックスとは「指数」のことをいい、私たちの身近な例では「日経平均株価」などが挙がるでしょう。
「アクティブ型」と「インデックス型」とは?
資産運用で広く使われる投資信託では「アクティブ型」と「インデックス型」の2つのタイプに分けられます。
市場平均よりも良いリターンを得ることを目指すアクティブ型
日経平均などの特定の指数と同じ値動きをするインデックス型と覚えていただければと思います。
金融庁長官(当時)がアクティブ型リターン低迷を指摘
アクティブ型では市場平均よりも良いリターンを目指します。
「ならばアクティブ型を選べば問題ない!」と思ってしまいがちですが、少し待ってください。
2017年に森金融庁長官(当時)がアクティブ型のリターンが低迷していることを指摘しました。
10年以上存続しているアクティブ型投信の全体の約三分の一が、信託報酬(コスト)を差し引くとリターンがマイナスになっていたのです。
投資した金額よりも資産運用後の金額が減ったということですね。指数よりもリターンが悪かっただけでなく、損をしたアクティブ投信が1/3あったということです。
金融庁長官(当時)、インデックス型がリターン高い
同時に森金融庁長官(当時)は10年間で日経平均株価は年率約3%上昇しており(2017年当時)、インデックス投信の方がアクティブ型に比べて一般的にリターンが高いことを指摘しました。
アクティブファンドの9割以上が長期運用でインデックスを下回る
S&P ダウ・ジョーンズインデックス社が2021年3月12日(現地3月11日)に発表したSPIVAでは、長期運用でインデックスを上回るファンドが1割にも満たないことを報告しています。
All Large-Cap Funds : S&P500
10Y : 82.32% 20Y : 94.00%
Large Cap Core Funds : S&P500
10Y : 94.47% 20Y : 96.36%
出所:S&P ダウ・ジョーンズインデックス SPIVA 2021年3月12日公表データより
データを読み解くと、20年間で94%がアメリカの指数S&P500を下回っています。
更に大型株コアファンドでは10年で94.47%が指標に届いていないのです。8割から9割が届かないというデータは過去よりずっと続いている事実です。
世界的にアクティブ型→インデックス型がトレンドに
アクティブ型とインデックス型の資金流入・流出データを見てみましょう。
画像中央の線より上は「資金流入(お金が入っている)」状態であり、中央より下は「資金流出(解約している)」状態です。
累積額で見てみるとアクティブ型から解約してインデックス型へ資金が移動していることがわかると思います。
更に、その中でもETFに対しての資金流入が顕著に現れています。
投資家にとってメリットの大きいETFが世界的に活用されつつあるといえるでしょう。
ETFのメリットについては過去のコラムにて解説しています。
富裕層やプロ投資家が好む「低コスト」商品ETFとは?過去10年で5.8倍に
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