タイミングを図った投資は難しい。「4.86%」「1.10%」「▼2.43%」あなたはどれを選ぶ?
老後など、自分の将来に向けて資産運用を学びたいという人は多いと思います。
まとまった時間が確保できる連休に、「知ってトクする資産運用の知識」を身につけてみるのはいかがでしょうか。
本日は資産運用を始める人に知っていただきたい「アクティブ型」と「インデックス型」について解説したいと思います。
低コストインデックス運用が世界的時流に
アメリカをはじめとして、世界的に低コストなインデックス運用が時流になっています。
インデックスとは?
インデックスとは「指数」のことをいい、私たちの身近な例では「日経平均株価」などが挙がるでしょう。
「アクティブ型」と「インデックス型」とは?
資産運用で広く使われる投資信託では「アクティブ型」と「インデックス型」の2つのタイプに分けられます。
市場平均よりも良いリターンを得ることを目指すアクティブ型
日経平均などの特定の指数と同じ値動きをするインデックス型と覚えていただければと思います。
金融庁長官(当時)がアクティブ型リターン低迷を指摘
アクティブ型では市場平均よりも良いリターンを目指します。
「ならばアクティブ型を選べば問題ない!」と思ってしまいがちですが、少し待ってください。
2017年に森金融庁長官(当時)がアクティブ型のリターンが低迷していることを指摘しました。
10年以上存続しているアクティブ型投信の全体の約三分の一が、信託報酬(コスト)を差し引くとリターンがマイナスになっていたのです。
投資した金額よりも資産運用後の金額が減ったということですね。指数よりもリターンが悪かっただけでなく、損をしたアクティブ投信が1/3あったということです。
金融庁長官(当時)、インデックス型がリターン高い
同時に森金融庁長官(当時)は10年間で日経平均株価は年率約3%上昇しており(2017年当時)、インデックス投信の方がアクティブ型に比べて一般的にリターンが高いことを指摘しました。
アクティブファンドの9割以上が長期運用でインデックスを下回る
S&P ダウ・ジョーンズインデックス社が2023年3月7日に発表したSPIVAでは、長期運用でインデックスを上回るファンドが1割にも満たないことを報告しています。
All Large-Cap Funds : S&P500
10Y : 91.41% 20Y : 94.79%
S&P「SPIVA U.S. Scorecard」より引用(データは2022年12月31日時点)
(*1 ここではSPIVAの米国株のデータながら、他の国々の株式や、債券カテゴリーでも長期間では同様の傾向がある。「日本にも当てはまる」と金融庁長官のコメントもあった)
世界的にアクティブ型→インデックス型がトレンドに
こうした事実もあり、世界的にはアクティブ運用からインデックス運用への資金流入が起こっています。
つまり、アクティブ型を解約して、インデックス型に移っているということですね。
アクティブ型とインデックス型の資金流入・流出データを見てみましょう。
画像中央の線より上は「資金流入(お金が入っている)」状態であり、中央より下は「資金流出(解約している)」状態です。
累積額で見てみるとアクティブ型から解約してインデックス型へ資金が移動していることがわかると思います。
更に、その中でもETFに対しての資金流入が顕著に現れています。
投資家にとってメリットの大きいETFが世界的に活用されつつあるといえるでしょう。
ETFのメリットについては過去のコラムにて解説しています。
富裕層やプロ投資家が好む「低コスト」商品ETFとは?過去10年で5.8倍に
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音声、図表付きでわかりやすく解説していますので是非ご覧ください。
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