最初の手数料無料!でも気が付いたら高コストになってるパターンも?ノーロード 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、1年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第39回目になります。
今回の内容は資産運用するときのパートナーであるアドバイザーについてです。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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はじめて投資を考えたとき、何から始めていいかもわかりませんでした。
わからないならわかる人に聞くべき。
スペシャリストに聞くことは、大事な道しるべになるでしょう。
だからこそ、スペシャリストを探すところからスタートしたのです。
調べてみると、RIAやIFAが出てきました。
投資に関するアドバイザーは、日本ではあまり知名度がないのかもしれません。
しかし、海外では一般的な存在。
これが投資に関する大きな分岐点になることには、最初の段階では気が付いてませんでした。
IFAとは? 独立系って?
IFAとは、独立系ファイナンシャル・アドバイザー*1のことでした。
金融商品仲介業者という名前の通り、独立した存在を謳っています。
証券会社などに属さず活動するという意味の独立で、提携先も1社にこだわらず複数選べます。
どこかの商品を売らなければいけない縛りはありません。
ですが、仲介業者という販売する立場上、提携先の金融機関と関係性があって完全中立というわけではありません。
IFA自体が、商品を売って報酬を得る仕事だからです。
特に利用する側からみると、こうした関係性が中立という言葉に疑問を感じました。
そこで調べてみると、日本とアメリカでアドバイザーの基準が違うということです。
アメリカでは、日本でいうIFAの人は「アドバイザー」と名乗ることもできない*2のです。
そういう業種の人に本当にアドバイザーとして頼んで良いのか、考えなければいけなくなりました。
(*1編集部 注 IFAの日本語訳は独立系フィナンシャルアドバイザーとなるが、金融商品を取り次ぐ「金融商品仲介業者」が正確な表記。なお仲介を行うには所属金融機関での外務員登録が必要で金融機関に所属していない訳ではない。特定の1社だけでなく、複数と委託契約を結ぶ場合がある。経営の独立性をを独立と称していると考えられる。なお、ほとんどのIFAが販売者であることは、従来の営業員と変わらず、「中立な立場」という表現には疑問がある。販売者側であり、証券会社等から切り離された中立性はない)
(*2編集部 注 日本のIFAは米国のIC=Independent Contractor に近似し、販売者の立場。米国ではRIA登録が無い者の「アドバイザー」表記が制限されている。米国基準では、日本のIFAは「アドバイザー」を名乗れない 2019年6月15日 SEC(米国証券取引委員会)発表のReg BIより)
RIAとは?商品販売をしないアドバイザーとは
RIAは「Registered Investment Adviser」の略。登録された投資アドバイザーということでした。
RIAは、IFAと似た感じがしますが、利益構造に違いがあります。
IFAのように商品を販売して利益を上げるのではなく、顧客から対価を支払ってもらい助言します。
投資のアドバイスは共通かもしれませんが、立場の違いで大きな差が出てくるでしょう。
一部のRIAは契約資産に対して一定の割合を報酬としてアドバイスをします。
これをフィーベースと呼びますが、これがポイントです。
1000の資産に対して1%の報酬契約とします。この場合、RIAは10の報酬を得られます。
しかし、アドバイスして1000の資産が1500に増えれば、RIAは15の報酬を得られるわけです。
一方、アドバイスがうまくいかずに500の資産に減れば、報酬は5になります。
つまり、アドバイスは顧客と同じ方向性で資産が増えるようにしないと自分の報酬が減ってしまうのです。
商品を売れば手数料で、証券会社が儲かり報酬を得る仕組みと違うでしょう。
RIAの持つフィーベース*3なら、顧客とWin-Winの関係に近づくのです。
(*3編集部 注 日本の投資助言業者の全てがフィーベース型ではない)
自分とともに歩んでくれるアドバイザーとは?
報酬を得る方法を見ると、アドバイザーとしての立場の違いがわかります。
証券会社などが儲かっても手数料が高ければ、利用者に利益があるとはいえません。
しかし、証券会社と繋がりのある立場だと、証券会社が儲かるアドバイスをしてしまいがちです。
そうでなければ、利益も上がらないし、立場も危うくなるでしょう。
フィーベースなら、利用者の資産が増えるために不必要な売り買いをアドバイスしません。
手数料がかさみ、投資家の資産が減るとアドバイザーの報酬も減るからです。
報酬を支払う方向としても、同じ方向を向けると感じました。
もちろん、IFAが仕事をしない、間違っているというわけではありません。
ただ、システム上RIAの方がWIN-WINの関係になるのではと感じました。
世界的には、RIAの普及が進んできているそうです。
ところが、日本では認知が進んでおらず世界的にも遅れています。
自分の資産を守るという意味でも、アドバイスをしてくれるパートナーが重要です。
大事な選択になる以上、フィーベースのような方向性が同じ人を見つけるのが大切ではないでしょうか。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、アドバイザーについて執筆いただきました。
資産運用に関するアドバイザーはFP、IFA、RIAなど様々な種類がありますが、それぞれの特徴があることを知ってほしいと思います。
今回、一部過激と思える表現がありますが、弊社のコメントではございません。投資家のナマの声としてそのまま掲載させていただきました。
RIA JAPANではこのアドバイザーの違いについて発信してきました。
下記のリンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
関連記事
・東証マネ部! 安東隆司インタビュー記事
【アメリカでは6万人以上が登録 「対価をもらうからこそ、顧客の立場でアドバイスができる」。RIA(投資助言業)のメリットとIFAとの違いとは】
顧客の立場でアドバイス RIA(投資助言業)のメリット
・みんなの投信Online RIAの特徴についてインタビュー記事
安東隆司がRIAの特徴や、日本での普及についてインタビュー回答した記事が掲載されています。
正しい投資教育の機会を見つけるために、私たちが知っておくべきこと
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P154より金融アドバイザーについて解説しています。
「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
・著書「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」
P202「世界的な流れは「販売者側」から「寄り添うアドバイザー」へ」等にて解説しています。
「プロの運用教えてあげる!」Amazonページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第39回目)。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
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