投資初心者が知らなかったノーロード投信。　手数料無料でもコスト高の場合がある時って！？

安東隆司

2021年10月24日

2021年11月29日

(RIA JAPAN広報部記述)
投資初心者さんが執筆した記事を掲載し、多くの人に閲覧いただきました。
これから投資を始めたいという人やすでに投資を始めている人の参考になれたのであれば嬉しく感じます。

今回も、半年近くRIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど！と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい！」と感じた内容について執筆いただきました。
投資初心者さんの執筆記事は第6回目になります。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります（）は編集部校正。

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ノーロードの甘い香りと落とし穴！？手数料に気が付かないと大損失の場合も

いろいろと投資の知識が付いてくると、商品の問題点や、別の商品に乗り換えることも考えます。
特に販売手数料や申込手数料の部分にも注目できるようになりました。
しかし、ここにも落とし穴があるとは、知識がないと対応できないものです。
ノーロード投信の落とし穴は、知らなければ見事に失敗する要因となりうるでしょう。
それも気が付いた時には、大きなダメージとなってしまう場合もあります。

ノーロードの魅力的で甘い香りの誘惑

ノーロード投信は、販売時手数料無料という魅力的な形態です。
これまでの投資信託では乗り換えを検討しているときでも、買う度に手数料が掛かるため、かなりの負担になります。
一方、ノーロード投信では販売時手数料無料のため、これまでかかっていた手数料がかからなくなるのです。

甘い香りのする誘惑ですが、ここで立ち止まらなければいけません。
本当に負担は減りましたか？
真実をしっかり理解できているかが大事なポイント。
隠れたコストを理解していないと、おトクに感じても高コストな運用になってしまう可能性があります。

10年間で25%超も掛かるコスト？

ある投資信託の販売時手数料が1.65%だとします。
500万円の商品だと8万円ぐらい掛かるわけです。
これがキャンペーン等で特別にゼロになったと聞いたら儲かった！と思ってしまいますが、実は信託報酬が販売時手数料で浮いたコストの埋め合わせをしていました。

この投資信託は2.585%の信託報酬が設定されていたとします。
10年間での累計は、25.85%にもなるのを忘れてはいけません。
ちゃんと見ていないと、こんなところに落とし穴があるわけです。
それも信託報酬は請求が来るものではなく、自動的に引かれています。
こんな仕組みでは、掛かっている事実すら忘れてしまうかもしれません。
こうした投資信託は避けた方が無難といえるでしょう。

隠れコストには要注意

コストの計算をしてみると、かなり損している事実が分かりました。
おそらく投資を始めて間もない人では、隠れコストなどに気が付かないでしょう。
気が付くのは何年もたった後では、相当な損失になっているわけです。
一方で投資信託等の低コスト化も広がりを見せ、信託報酬の設定が0.4%未満の投資信託が増えてきました。

勉強していないと分からないことがたくさんあるのが投資の世界です。
だからといって、勉強していない人にやさしくしてくれるわけでもありません。
平等だからこそ、知識を身につけ対応しなければいけないと感じています。

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(以下、編集後記)
今回投資初心者さんが言及してくれたノーロード投信についてです。
これまでもRIA JAPANでは注意してほしいポイントなどを発信してきました。
下記リンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。

ガラパゴス運用について

・ダイヤモンドオンラインコラム
　ノーロード（販売手数料無料）投信、中身は10年で手数料は20％以上も！
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
　P70よりノーロード投信について解説しています。
　「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
・著書「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる！」
　P62「手数料無料でも実際には高いコストに注意！」にて解説しています。
　「プロの運用教えてあげる！」Amazonページ
・YouTubeチャンネル「所長解説のおカネ学」

繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど！と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい！」と感じた内容について記述してもらったものです（第6回目）。

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