世界で約1,481兆円も市場規模があるETFとは? 投資信託よりも投資家メリットの多いETFの特徴
2021年9月27日の記事では、つみたてNISAの対象ファンドの中で
「米国株 含み益が大、一部のバランス型で含み益少」について解説しました。
『つみたてNISAの対象ファンド 含み益76万円と3万円の差は?』
つみたてNISAは投資の初心者向けと紹介されることも多い制度です。
金融庁が事前に「長期での資産形成に適していると判断される投資信託」を選別しているので、確かに初心者向きともいえるかもしれません。
しかし、どんな場合もつみたてNISAを活用すれば良いというわけではありません。
今回は一般NISAならではの特徴や、一般NISA活用を検討してほしい事例などについて解説します。
合計の非課税枠は一般NISA+つみたてNISA併用の方が大きい
一般NISAとつみたてNISAの比較では、非課税枠の差について言及されることが多くあります。
一般NISA:120万円×5年=総額600万円
つみたてNISA:40万円×20年=総額800万円
一見するとつみたてNISAの方が総額が大きいため、つみたてNISAの方が非課税枠が大きいと紹介されがちです。
しかし、一般NISAを5年活用してからつみたてNISAを活用すればつみたてNISAのみを20年活用したときよりも大きい金額を非課税枠で運用することが可能です。
・つみたてNISAを20年活用した場合
40万円×20年=800万円
総額800万円
・一般NISAを5年活用後、つみたてNISAを15年活用した場合
一般NISAを5年活用 120万円×5年=600万円
6年目からつみたてNISAを活用 40万円×15年=600万円
総額1200万円
(最大利用時。開始時により総額は異なります)
1年あたり40万円超のまとまった資金で投資開始が可能な人は、一般NISAから活用することを検討してほしいと思います。
一般NISAで投資可能な個別株は信託報酬ゼロ 「GAFAM」も買える
2021年9月27日のコラムで紹介した日経のつみたてNISA解説記事では、米国株インデックスが好調の理由として「GAFAM」と呼ばれる米IT(情報技術)大手の株価上昇があるとしています。
G=グーグル A=アップル F=フェイスブック A=アマゾン M=マイクロソフト
これらの企業の頭文字をとって「GAFAM」とも呼ばれています。
*個別銘柄を推奨するものではありません
*Googleの持株会社の社名は「アルファベット」
つみたてNISAでGAFAMに投資するには米国株インデックス投資信託などを購入する必要があります。
インデックス型の投資信託ではアクティブ型投資信託よりも信託報酬が低い傾向がありますが、信託報酬はゼロではありません。
しかし、個別の株式は投資信託でないため、信託報酬はゼロです。
一般NISAでは個別株の購入が可能なため、GAFAMを始めとした個別株に信託報酬ゼロで投資することが可能です。
しかも、GAFAMの株も一般NISAの非課税枠120万円を使い、非課税の運用が可能です。
低コスト傾向の強い海外ETFにも一般NISAならば投資可能!
更に、一般NISAならば投資家にとってメリットの多い海外ETFにも投資可能です。
筆者は海外ETFの魅力に魅了された一人ですのでこのポイントは是非知っていただきたいと思います。
ETFGIの創業者でETFの世界的権威のひとりである、Deborah Fuhr(デボラ・ファー)氏は、ETFが持つ6つのメリットを示しています。
1販売手数料ゼロのけた違いに低い保有コスト
2海外ETFでも証券会社で取引できる身近な存在
3インデックスに連動していることによる透明性
4リアルタイムでスピーディーな流動性の高さ
5税金の効率性・公平性
6株式同様にとれる柔軟な戦略
このメリットに関しては、過去コラムの
富裕層やプロ投資家が好む「低コスト」商品ETFとは? 過去10年で5.8倍にで、詳細を解説しています。
退職金運用では、つみたてNISAでなく一般NISAを
本コラム前半でも解説しましたが、1年あたり40万円超の資産で運用開始が可能な人は一般NISAから活用することを検討していただきたいと思います。
退職金を運用される際も同様で一般NISAを活用する方が適しています。まとまった資金の運用が可能なケースだからです。
更に、退職金運用の場合、将来的には取り崩すニーズがあると考えられます。
積み立てることと取り崩すことは逆の行動です。
退職金運用では一般NISAの方が適していると考えられます。
投資初心者や、退職金から運用する時は何から投資した方が良いの?
本コラムでは一般NISAやつみたてNISAを活用する時に知ってほしいポイントを解説しました。
実際にこれから資産運用を開始する人はどんな金融商品に投資したら良いのかまだわからない人も多いでしょう。
著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」では具体的な銘柄が書いてあるので初心者の人にもピッタリです。
また、注意が必要な金融商品も解説しています。すでに資産運用をされている人も自分があてはまっていないか是非見直していただければと思います。
更に本コラムで解説した一般NISAとつみたてNISAの選び方についてもP243に記載のある「NISAの非課税枠を最大限利用する裏ワザ」というコラムで詳細に解説しています。
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