経済ニュース「アクティブファンドはインデックスに8割届かない」20年では96%が指標に届かない事例も
世界的潮流のフィーベースでは顧客の資産運用成功という同じ方向を向きやすいと言えます。
そしてファンドラップは、残高に対して信託報酬を受け取る、フィーベース型です。
しかし、ファンドラップの全てが顧客本位といえるのでしょうか?
「まともな」ファンドラップを見分ける方法
従来の販売者はノルマを達成しようとしてきました。
「高い手数料」、「頻繁な売買手数料」(これらをコミッションといいます)
これらを受け取ることで収益を勤務先にもたらすように動いてきたのです。
しかし、今や世界的な動きは「フィーベース型」に移ってきています。
フィーベース型というのは、たとえば、「お客様の契約資産額×報酬率」で報酬を計算するのです。
今回解説するファンドラップもこの「フィーベース型」です。
どういうことかというと、ファンドラップの運用が成功すると、お客様の財産が増加します。
「お客様の契約資産額×報酬率」というフィーベースで金融機関が報酬を受け取るので、「ファンドラップの運用成功」=金融機関の報酬も増加、という形になるのです。
投資家の運用成功によって、運用者の報酬が増えるフィーベース型は、顧客と運用者の目指す方向が、資産増加ということで一致しています。
利益相反が少なくお客様目線=「顧客本位」の業務運営を行うことができる可能性があるといえるでしょう。しかし、注意してほしいことがあるのです。
ラップ・フィー+信託報酬で合計2%以上は高過ぎる
乗り換え手数料がなくても、お客様が高いコストを負担するのであれば、運用で成功する確率を下げることになります。フィーベース型では、以前の「乗り換え」による販売手数料はなくなったのかもしれません。
しかし、著名な俳優を使ってのコマーシャルで有名な某大手証券のファンドラップの実質コストは年率2.5%強でした。10年運用した場合にはなんと25%以上のコストを払うのです。
金融庁が出した2017年10月「平成28事務年度 金融レポート」によると、主要大手証券(5社)の主なファンドラップ(11コース)の平均手数料(加重平均)は、なんと2.2%。つまり10年で平均22%のコストを支払わされることになります。
ファンドラップのコスト形態についてYouTubeにて解説動画公開中
ファンドラップでは表示されているラップフィーだけがコストではないということを前述しました。
下記動画では 2:18よりファンドラップの注意点について解説しています。
また、本コラムの内容は著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」P104~にて詳細を解説しています。
他にも金融機関がファンドラップのセールスに注力するようになった背景や、ほかに注意が必要な商品、更に世界の富裕層が活用する海外ETFなどについても解説しています。
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