日本のIFAは証券会社と顧客の間の中立な立場の業務ではない? 「銀行実務」誌で語られた内容とは
2021年8月2日の日経新聞にて「超低金利が招く老後危機 米年金、リスク運用に傾斜」という記事が掲載されました。
金融緩和の影響で、長期志向だった機関投資家の、高リスクなレバレッジ運用活用論が浮上していることを報じています。
しかしレバレッジ運用は,、借入金で運用額を膨らませる方法である事を忘れてはいけません。
相場が下がった時の損失で、あなた自身の投資全体の失敗となる場合すらあるからです。
レバレッジの習慣性、バフェット氏の警鐘:ひとたび利益を上げてしまうと保守的なやり方には戻りにくい
レバレッジには「習慣性」という怖さがあります。
世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は「借り入れの効果でひとたび利益を上げてしまえば、保守的なやり方に戻る人はほとんどいない」と警鐘を鳴らしました(年に一度公開する「株主への手紙」にて)。
2020年から世界各国がCovid-19対応金融政策を講じ、世界的に株価が上昇しました。レバレッジ活用によってこの恩恵を、更に大きくした人もいるでしょう。
しかし、レバレッジによる高リスク運用が常態化すれば、景気後退や金融危機に見舞われた際の損失が大きくなる可能性があるのです。
ハイリスク取引ではたった1回の損失でこれまでの利益を失う場合も
ここ数年の相場の強さは最近開始の投資家に、
「資産運用なんてカンタン」と誤解を与えたケースもあったと思います。
様々な資産価格の上昇は「リスクを取って投資すれば報われる」と思わせました。
裏付けのない資産や、ハイリスクな投資に、初心者までが踏み出す結果を招いていると感じるのです。
しかし、レバレッジ型などはハイリスク取引であることを忘れてはいけません。
たった1回の損失でも、これまで得てきた「利益を全て失う」ほど大きな損失となることがあり得る
のです。
ハイリスクのレバレッジ型・インバース型ETFは一般のETFから除外と東京証券取引所が発表
ハイリスクなレバレッジ型について、東京証券取引所は2021年7月2日に「レバレッジ・インバース型ETF等について、一般のETF等とは異なる商品としての表示」することを発表しました。
レバレッジ型・インバース型ETFは一般的なETFから除外し、新しいカテゴリーのページで掲載するとしています*1。
「自分の資産運用は成功する」、「自分だけは大丈夫」と過信する傾向が、人間にはあることを認識してほしいのです。
それは金融緩和による「資産価格上昇の恩恵に過ぎない」と認識すべきだと思うのです。
*1 詳細は過去記事にて解説しています。
下記リンクより閲覧が可能です。
レバレッジ型・インバース型ETFは一般的なETFから除外
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