世界で約1,481兆円も市場規模があるETFとは? 投資信託よりも投資家メリットの多いETFの特徴
経済ニュースの「投資信託ランキング」コーナーで米国株式アクティブファンドを紹介していました。
米国株が好調な状況もあり、国内投信の純資産残高ランキングでは上位5銘柄全ての銘柄で6割以上が米国株へ投資していました。多いものでは94.9%が米国株というものもありました。
純資産残高ランキングの上位5位は全てがアクティブ型でした。
アクティブファンドの8割がインデックスを下回る
番組では独自データで、米国株式を組み入れたアクティブファンドのうち、インデックスを上回った比率は約2割しかない。インデックスを下回ったものは約8割だと解説していました。(上回る21%、下回る79%。ベンチマークはS&P500と仮定した過去5年間)
換言するならば、インデックスファンドに投資する方が、運用で成功する確率が高いということなのです。
この事実は、メディアではなかなか語られない内容です。
番組スポンサーが収益性が高い「アクティブ型の投資信託販売に力を入れている金融機関」で場合があるからです。
しかし経済ニュース番組でもこのデータが紹介され始め、嬉しく感じています。
大型株アクティブファンドは20年で96.36%がベンチマークに届かない
経済ニュースでは5年間の運用で約8割がベンチマークに届かないというデータを採り上げていました。
実はより長期になると更にベンチマークに届かないというデータがあるのです。
こちらは筆者が以前発信した記事です。
大型株アクティブファンドは20年で96%がベンチマークに届かない S&P発表
S&Pダウ・ジョーンズインデックス社が2021年3月12日に発表したSPIVAの内容によると、大型株コアファンドは10年で94.47%がベンチマークであるS&P500に届かないというデータでした。
更に20年では96.36%がS&P500に届いていないのです。
「勧められて購入した」「CMでよく見るから」といった理由で何となくアクティブファンドを選んでいる人も多いと思います。
「わからないから、ランキングの高い商品を買おう!」では、投資商品の最良の選択でない場合があることを知ってほしいと思います。
販売額が大きいファンドは成績が良いとは限らない
総資産が小さいファンドが高効率
更にコーナー後半ではインフォメーション・レシオというファンド運用の効率を測る数値を説明していました。
そして、「アクティブファンド」の中で、この運用効率ランキングの高いランキングを紹介し、その傾向を解説していました。
・純資産額が総じて小さい傾向
「純資産残高が大きい、人気が高い。だからといって運用実績・運用効率が高いと言えません」との解説がありました。
著書「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」でもランキングについて警鐘を鳴らしています。
ランキングサイトも公平かどうかが重要です。
過去に飲食業の検索サイトで「やらせ」の書き込みを増やして、サイトにお金を払っている「広告を掲載している企業」が上位になるようなランキングを発表している事例がありました。
バナー広告取引がある会社を有利にランクする可能性もあります。
バナー広告はクリックするたびに広告料が支払われる仕組みです。
バナー広告があったらダメなサイトということにはなりませんが、注意をしてくださいね
大切な資産、せっかく運用するならば「そんなこと知らなかった……」となる前に注意すべき商品を知っておくことは大事でしょう。
本記事で引用した内容は以下の書籍で解説しています。「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」では信託報酬0.4%未満のiDeCo対象銘柄を多く取り扱う金融機関を日本で初めてランキング形式で掲載しています!
また、それらの低コスト投信もカテゴリーごとに一覧で掲載!
これから資産運用を始める人にピッタリなiDeCo入門書になっています。
Amazonでの販売ページはこちら
また、「どういう商品に注意したらいいの?」という人はもう一冊の著書「元メガバンク・プライベートバンカーが教える お金を増やすならこの1本から始めなさい」にて注意が必要な金融商品などを詳しく解説しています。
Amazonでの販売ページはこちら
セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 お問合せフォーム