井藤金融庁長官「家族に勧められる商品か」発言とRIA JAPAN「親に勧められるモノしか勧めない」方針の共通点とは
2021年6月29日、日本経済新聞にて「米長寿投信、株高でも資金流出 個人の低コスト志向強く」という記事が掲載されました。
米長寿投信、株高でも資金流出 個人の低コスト志向強く
(日経の有料会員向け記事です)
記事では、運用歴の長い世界の著名投資信託から、個人資金が流出している状況を報じていました。
流出額の大きい銘柄として、複数のアクティブ投信が掲載されました。
高コスト傾向のあるアクティブ型投信から低コスト傾向のあるインデックス型投信へ移って行く流れが強まっていると述べています。
経費率は 2位0.86% 4位0.99% 6位0.82% 7位0.83%でした。
皆、1.0%未満ですが、あなたの投資信託やファンドラップの経費率はいくらでしょうか?見直しが必要です。
アクティブ型は9割がインデックスに届かない
筆者はかねてよりアクティブ型からインデックス型への潮流が世界的トレンドであることを発信してきました。
アクティブファンドのリターンはインデックスに届かない事実があるのです。
米国大型株ファンドは20年で94%がインデックスに届かない
S&P ダウ・ジョーンズインデックス社が2021年3月12日に発表したデータによると、1年間では、S&P500を下回るファンドは60.33%です。しかし、20年間では94%が下回っているのです(2021年3月発表、2020年12月末基準)。
更に、大型株コアファンドでは
Large Cap Core Funds : S&P500
10Y : 94.47% 20Y : 96.36%
となっており、10年で94.47%が指標に届いていないというデータでした 20年では96.36%が届いていません。
しかしこれは過去からずっとこのような結果です。
同じ投資対象でも更にコストが低いETFの存在
上記、日経記事の資金流出1位の銘柄を調べてみました。
驚くべきことは、その投信と同じ名称のETFがあるのです。
(個別銘柄を推奨するものではありません)
資金流出1位銘柄
バンガード・トータル・インターナショナル・ストック・インデックス
(経費率0.17% )
同名称のETF
バンガード・トータル・インターナショナル・ストック・ETF・シェアーズ
(経費率0.08%)
この2つでいえば、投信の経費率0.17%でも日本では安い水準と思います。
海外で著名なETFでは、日本ではETFの登録せずに、コストの高い投資信託の形でサービス提供している例がみられます。
なお、上記2つの比較ではTOP10の組み入れ銘柄は、同じでした。(比率や順番は少々異なりました)
同じ投資戦略ならば、より低コストで運用できる「ETFを選ぶ」潮流が世界的のトレンドだと思います。
知っておくとトクをするお金に関する知識、入門書に是非!
コストに対する投資の意識は、日本でもやっと浸透し始めてきているように思えます。
低コストでの資産運用をこれから始めたい方や、どういった金融商品に注意が必要なのかを解説した書籍があります。
資産運用の教科書として、ぜひご一読ください!
立ち読みしてみてください!
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