賢く利益を圧縮?覚えて損はない損益通算 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報記述)
RIA JAPANでは元本確保型は決して「元本確保」ではないと繰り返しお伝えしてきました。
しかし、元本確保というネーミングは資産運用をするにあたってとても魅力的に聞こえると思います。
特に投資初心者はそのネーミングの安心感から元本確保型を選ぶ人が少なくありません。
しかし元本確保型は元本割れが起こる可能性があること、実際に複数のファンドで元本割れが発生しているのが現状です。
今回は元本確保型投資信託をほとんど知らない投資初心者に依頼して、元本確保型のシステムをネットなどにて調査していただきました。
そして1年前の2020年3月組成のあるファンドを1年間運用したと仮定して、元本確保型について感じたことを記述いただきました。個別の会社名など一部表現を校正した箇所があります()は編集部校正。
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元本確保型に見た夢の世界
2020年3月(開始の)人気のあった(アメリカ金融機関の)社債を使った元本確保型を調査してみました。
もう「元本確保型」という言葉の安心感。
ほかにはないものです。
色々と説明(を調べて)みましたが、わかったことは「(米金融機関の)社債を購入して、10年後まで保有する」でした。
多少は投資の経験もあり、知識もある状況でしたが、浮かんだことはただ一つ。
社債購入なら償還時に利子がある。
なら、「元本確定型は夢のように安全」だったのです。
分配金は0円の事実
2020年3月といえば、新型コロナウイルスという禍(わざわい)がやってきた時期でした。
現在ではコロナショックともいわれることになるスタートです。
(相場)は真っ逆さまに急落。
でも、(市場の回復への期待と、)元本確保型という安心感が最大の武器であると思ったのです。
元本確保型なのだから、どんなに転んでも、元本は大丈夫。
魔法の言葉のように感じていたのですが、基準(価額は元本割れ)、直近分配金は0円。
「これは(米金融機関の社債の投信)じゃないのか」という疑問が湧き出てきたのです。
目指すって言葉の真意は
安心安全の元本確定型というイメージがあったのは確かです。
ですが、まったく上昇しない感じは、初心者でもわかりました。
世の中の株価は好調なのに、こっちは落ち込んだままの閑古鳥。
まったく連動してこないどころか、ずっと低調なまま。
本当に元本確保型って安心安全なんだろうか。
そう思い調べてみると、出てきたのは「元本の確保を目指す」ものだという情報だったのです。
目指すって何?という疑問は当然沸いてきました。
この元本確保型は実績連動型であり、分配金は無くなってしまうことがある。
つまり、元本確保しているけど、分配金はない。
よく考えてみれば、購入時の手数料もあるし、この状況で解約したら元本割れ確定します。
世の中は好調でも、こちらは実績であって必ずしも連動するわけではない上に、これを10年。
魔法の言葉に騙されたのか、それとも知識不足なのか。
判断がつかない状況です。
結論はなんだかわからない
知識が全くないわけじゃないけれど、元本確保型に関していえば、さっぱりわからないというのが答えです。
いったい何を対象とした投資なのか、そもそも(米金融機関の社債の投信)だったのではないか。
元本確保型といいつつ、元本割れを起こす状況。
初心者ではリターンは期待できないことだけはわかった感じです。
投資の世界は甘くない。
甘い言葉には何かがあると思わなければいけないのでしょう。
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RIA JAPANは元本確保型の投資信託を投資家が理解できるのかを疑問に感じ続けてきました。
繰り返しになりますが、本件記事はRIA JAPANが、投資初心者に元本確保型投資信託についてのネットでの調査、内容の理解ができたのか、感想を記述してもらったものです。