世界的な学術会議で「RIA」安東隆司が語った 国内におけるRIAの役割
世界ETF規模は922兆円規模に
世界のETFは8兆3310億ドル規模、7845本に達しました。
データ ETFGI 2021年3月31日時点
日本円にすると、922兆3250億円、という規模です。
USDJPY=110.71 三菱リサーチ&コンサルティング
規模10倍に拡大!約15年で
筆者が海外ETFに出会った2007年の直前、2006年末はETFの規模は
5790億ドル 729本でしたから、規模、本数共に10倍に成長しています。
写真は世界最大のETF情報提供会社のETFGIの創業者である、デボラ・ファー氏(右)と2018年4月13日、ETFコンファレンスでお会いした時のものです。
金融危機で換金性、透明性、低コストが主流に
ETFはノーベル賞ものだと筆者は思っております。
ETF教の信者なのです(笑)。
いわゆるリーマンショックと呼ばれる金融危機が起こりました。
換金できない資産に懲りた投資家は、換金性(流動性)に優れたETFを投資ツールとして用いるようになります。
しかも価格も透明で自身で調査ができます。
更に、従来の成功報酬型のヘッジファンドのみならず、アクティブ型の投資信託などと比べて低コストの傾向があります。
使わない手は無い!
気付いた投資家はこぞってETFを利用しているのです。
世界最大の金融詐欺、マドフ氏死去
バーナード・マドフ氏が2021年4月14日、死去しました。
「推定648億ドル規模の詐欺で2009年に禁錮150年の刑を言い渡されていた。典型的なねずみ講詐欺で、新規顧客の投資資金を既存投資家への配当に回していた。被害者には、慈善団体、年金基金、ヘッジファンドのほか、俳優や野球選手など著名人も含まれていた。」
ロイター:2021/04/21
有名人であったマドフ氏を過度に信用した投資家は詐欺の被害者となりました。著名人=運用に長けている とは限らないということです。
マドフ事件で痛手を負った投資家も、ETFの透明性、低コストの有効性を認識したと思います。
勧める理由は高い手数料では?
日本でも金融庁があるファンドに対して行政処分をしました。
運用中止で償還 という可能性が取りざたされています。
ぱっと見では、とても良い成績に見える投信で、信託報酬は4.166%/年という
とてつもない、コスト高の商品です。
証券会社やIFAなど販売者は、手数料がべらぼうに高いファンドを売ると、その一部のキックバックを受けます。投資家の運用の成功でなく、収益を上げることに動機(インセンティブ)が働くのです。
販売者はETFを勧めても手数料(収益)が上がらないので、勧めません。
米国では、販売者でない、RIA(投資助言業者)がアドバイザーの主流になりつつあるのです。