紛争あっせん件数の37.11%を占める仕組み債、中には1億9543万円の賠償請求事例も!
仕組み債関連の賠償請求額合計は8億円を超過!
仕組み債 損害賠償 55件 8億6025万円!
55件 8億6025万円!
FINMACは「証券・金融商品あっせん相談センター」です。
金融商品取引に関するトラブルを解決する機関です。
紛争解決手続事例(四半期)のデータが3カ月毎に公表されており、直近は2021年2月26日に公表されました。
2020年4月~12月の3つの公表データを集計すると「仕組み債」に関連する損害賠償請求額は
55件 8億6025万円 にもなっています(RIA JAPAN調べ)。
1億6518万円の賠償請求も 2021年2月26日分
1億6518万円の賠償請求の事例が最近発表されました。
賠償額は、おおまかにいえば「損した額」とも想像できます。
(一部慰謝料を含む可能性もあります)
これ以外にも、驚くべき高額のトラブルが発生しています。
7440万円、6621万円、5166万円、4500万円…。
(家が買えますね)
繰り返しますが、これは運用した元本金額ではなく、損した金額と想像できます。
そして、世の中の損した人が全てFINMACに申し出る訳ではありません。
これらの金額も、氷山の一角だと思われるのです。
仕組み債トラブル 42%に
FINMACの分類カテゴリーでは 上場株式、外国為替証拠金、株式投信などがあります。
この9カ月間では、「仕組み債」に関連するトラブルが
42% にもなっているのです。
129件中55件が仕組み債のトラブルで、最も多くなっています。
筆者は以前、顧客ニーズに合わせて組成した、仕組み商品を顧客に販売した経験を持ちます。現在販売されている仕組み債は、とても複雑です。また、ほとんどの投資家にとって、そのリスクが十分に理解されたとは思えないものが多く存在しています。
次回以後、仕組み債について更に解説していこうと思っています。
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