確定申告で考える、「トクするおカネ学」③損益通算
2021年のナスダックの相場が大きく上下しています。
ナスダック総合の前日比データ
2021年3月1日 +3.01%
2021年3月2日 ▼1.69%
2021年3月3日 ▼2.70%
2021年3月4日 ▼2.11%
2021年3月5日 +1.55%
2021年3月8日 ▼2.41%
2021年3月9日 +3.69%
(インベスティング・ドットコム 日本版より3月10日取得)
↑↓↓↓↑↓↑という動きがありました。これは昨年の3月にも似たような状況がありました。
↑↓↓↓↑↓ 全く同じ動きの時期もあります。(こちらはS&P500)
2020年3月4日 +4.22%
2020年3月5日 ▼3.39%
2020年3月6日 ▼1.70%
2020年3月9日 ▼7.59%
2020年3月10日 +4.93%
2020年3月11日 ▼9.51%
S&P500の1年前の騰落率ではという驚異的な乱高下が続いていました。
2020年3月26日に日経CNBCにて安東隆司が解説した際にも、
市場は波乱の様相を呈していました。
【トクするおカネ学】下落相場に富裕層はどう備えているのか(有料会員向け)
1分32秒ころからS&P500の騰落率のデータが表示されています。
年金基金のリバランス?3月に相場が乱高下するワケ
3月は相場の動きが激しくなる傾向があります。
その理由の一つとして年金基金等の機関投資家のリバランスが考えられます。
例えば、GPIF(国民年金基金連合会)が発表したポートフォリオ(12月末時点)では、
外国株式は25.36%、国内株式が25.28%という配分となっていました。
しかし、2021年3月10日時点で株価指数における前年との比較騰落率は
S&P500:+41.1% ナスダック総合:+64.4% 日経平均:+47.4%
と大幅に価格が上昇していることがわかります。
ちなみに日経平均は年初来比較でも+5.8%とこちらも上昇しています。
(トレーダーズウェブより2021年3月10日取得)
外国株式や国内株式の配分が大きくなり、基本ポートフォリオ内の25%を大きく上回っていると想像されます。
上限である、外国株式25%+7% 国内株式25%+8%に近づきました。
そこで外国株式と国内株式を売却し、その他の資産を買うというリバランスが行われていると考えられるわけです。