いよいよ2024年新NISAスタート!何が変わった?金融機関によって違う?選ぶ基準って?
皆さま、こんにちは。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 20代若手社員です。
「老後2000万円問題」なんて20代の自分にとってはずっと先の話だし……
という考えを持っていましたが、弊社でも企業型確定拠出年金が導入され、
遂に私も資産運用デビューが決定しました。
実際に始める前に知っておきたい知識や、
感じた点などを複数回でお伝えしたいと思います。
また、用語等厳密な文章だと分かりにくい文章になってしまう可能性があるため、
分かりやすさを優先した表現を心掛けています。
前回のおさらい 元本確保型でも手数料で確実に目減りする場合が!
元本確保型は「自分が投資したお金(元本)が確保される!」という触れ込みで
選びたくなってしまいがちですが、肝心のリターン(利益)は金利0.1%など、極めて低くなっています。
確定拠出年金(企業型DC・iDeCo)では運営管理手数料が発生してしまいますので、
見込めるリターンよりも運営管理手数料の方が大きくなってしまうのです。
確定拠出年金では【掛けた金額と利益が非課税】なので利益がほとんど見込めない元本確保型の選択は
ちょっともったいないかもしれませんね。
そうは言っても「リスクを取りなさい!」って言われても危険な予感がしてしまいますよね。
ということで今回はリスクについて最新ニュースと共に解説させていただきます。
前回記事 ②銘柄選び編 元本確保型で確実に目減りって??
GPIF速報、3ヶ月で4兆9千億のリターン!
この記事が投稿される前日(2020年11月6日)に
私たちの年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(以下、GPIFと表記します)より
年金積立金の運用状況速報が発表されました。
2020年度の第2四半期(7月~9月末)の運用成果は3.05%のプラスで、4兆9237億円の収益でした。
運用している金額が167兆もあるとはいえ、4兆のリターンと聞くとワクワクしてしまいますね。
(画像はGPIF公式サイト掲載「2020年度第2四半期運用状況速報」より)
GPIFはどのカテゴリにどのぐらい投資しているの?
私たちの大切な年金を運用しているため、GPIFでは長期運用に向いた分散投資を行っています。
現在の構成割合は外国株式・国内株式・外国債券・国内債券がそれぞれ25%前後になるコンセプトで運用されています。
ちなみに、最近までは国内債券が10%多い35%、外国債券が10%少ない15%でした。
2020年4月1日にGPIF公式サイトにて外国債券の割合を増やすことを発表したばっかりなんです。
(画像はGPIF公式サイト掲載「2020年度第2四半期運用状況速報」より)
「リスク=危険性」は間違い!正しくは「リスク=変動幅」
これらのカテゴリはそれぞれリスクがあり、本シリーズ第1回にてこの図表を用いて解説させていただきました。
改めて解説させていただきますが、リスクとは変動幅のことを言い、
例えば、リスクが5%の場合「105%になるかもしれないし、95%になるかもしれない」ということを指します。
「だったら95%になるのはいやだ!低リスクで安定したリターンがいい!!」
と思われる方もいるかと思います。
しかし、投資に必ずと言っていいほど付いてくるもの、コストがあります。
コストが1.5%と仮定した場合、1.5%以上のリターンでない場合は投資したお金が減っていってしまうことになってしまいます。
スッパリと言いきってしまうと、
「低いリターンしか期待のできないものに期待リターン以上のコストをかけて投資して本当にお金を増やせるのか?」
ということになります。
各カテゴリの収益率から見える、「国内債券」リターンの低さ
では、早速この4つのカテゴリがどれだけ利益を上げたのか見てみましょう。
発表された資料でのベンチマーク収益率はこのようになっていました。
(画像はGPIF公式サイト掲載「2020年度第2四半期運用状況速報」より)
ちなみにベンチマークとは「運用成績を判断する基準」のことを言います。
実際に見てみると国内債券はリスクが低い分、0.17%というリターンに落ち着いてます。
更に本年度の2020年4月~9月で見るとむしろマイナスリターンになっているのです。
現在運用している方は、自分が投資している中で「国内債券」がどのぐらいの割合になっているのかを確認し、見直してみるのもよいかもしれません。
また、「国内債券」だけでなく、一部の「バランス型」でもこの「国内債券」が
多く含まれている銘柄である可能性があります。
どのカテゴリにどのぐらい投資するか、コストとリターンをチェック!
資産運用をする際には、「どのカテゴリにどのぐらいの割合で投資するか」ということを考えることがとても大事です。
(この割合のことを「アセット・アロケーション」と言います。カッコいい横文字です)
折角の運用、「コストでお金が目減りしていくだけ」ということは避けたいものですね。
「低リターン過ぎるのも考え物だなぁ……よっし!じゃあ強気に運用をしていくぞ!」
と銘柄を探してみると「アクティブ型」という銘柄に出会えると思います。
「強気運用したい自分にピッタリ!!」と思う前に一度ストップです!
その「アクティブ型」9割負ける!というデータがあるのです。
次回はそのアクティブ型とインデックス型についてお話したいと思います。
(前回の次回予告で「アクティブ型・インデックス型」について説明すると書きましたが、GPIFの速報ニュースが入ったため、次回にてしっかりと解説させていただきます)
※本記事はRIA JAPANおカネ学株式会社20代若手社員が執筆しています。
また、本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
本記事は信頼できると判断された情報等を基に作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。
用語等厳密な文章だと分かりにくい文章になってしまう可能性があるため、分かりやすさを優先した表現を心掛けております。