実は正しくない金融機関の情報【4】 大手証券でもインデックスを理解していない!
2014年あたりから日本ではインデックス運用に切り替える投資家が増えてきました。
弊社代表の安東は2009年の9月から2010年3月までの社団法人企業法人会「知っておくと得するパーソナル・ファイナンス」の連載でこの重要性について言及してきました。
私たちがお伝えしたいメッセージは長年変わりません。
そこで2009年12月執筆、2010年3月掲載の「知っておくと得するパーソナル・ファイナンス」最終回の内容をお届けいたします。
執筆自体は約10年前ですが、現在となっては当時より圧倒的に注目されている内容だと感じております。
6日目の本日は「ETFの市場規模、世界全体、米国、日本」について解説いたします。
ETFの市場規模、世界全体、米国、日本
ETFの市場規模を比較してみると、全世界では1,939本、資産残高は1兆323億ドル(約95兆円)、アメリカでは772本、7,055億ドル(約65兆円) 日本ではETFは68本246.3億ドル(約2.3兆円)とまさにケタ違いの状況です。
*2009.12.30 1USD=92JPY、三菱UFJResearch&コンサルティングHPより。
また世界のETF運用資産残高は2004年に3,098億ドルにすぎませんでしたが、2009年には1兆323億ドルと5年間で3倍以上の資産額に達しています。
モルガン・スタンレーが2007年に出したレポートでは、ETFの市場規模は2兆ドルを突破するとの見通しが示されています。
海外ETFには日本の金融庁へ投信法上の届出がされているケースが2009年8月末時点で*110銘柄あります。
届出済みの銘柄数、外国ETFを取り扱う日本の証券会社数共に少しずつ増加してきました。
*2009.12.30 ETF投資戦略 P248 日経BP社
【編集追記】
2019年8月現在では全世界で6772本、資産残高は5兆5840億ドル(ETFGI.com 2019年8月22日調べより)
また、国内のETF銘柄数は360銘柄でした(楽天証券 2019年8月22日調べ)
以前よりもETFの有効性が認められ、着実に市場拡大していると言えるでしょう。
そんなETFは年金基金やハーバード大学からも注目されるという実績があります。
次回は「注目されるETF、年金基金やハーバード大学も」について解説します。
また、「知っておくと得するパーソナル・ファイナンス」最終回の全文は
知っておくと得するパーソナル・ファイナンス第6回
から閲覧が可能です。
そして今回の内容の他にも知っておくとトクする内容を盛り込んだ弊社代表執筆の書籍が発売されております。
独立系だからできるiDeCoの信託報酬ランキングなど、ホンネが凝縮された1冊となっておりますので是非お手に取ってご覧ください。
安東隆司 著書に『個人型確定拠出年金iDeCo プロの運用教えてあげる!』等がある。