「老後の生活資金の大半がリスクに」仕組み債で東京地裁がSMBC日興証券に賠償命令
「老後年金2000万円不足問題」に備えるために、今一般NISAやつみたてNISA、確定拠出年金(個人型はiDeCo)への注目が高まってきています。
まず一般NISAとつみたてNISAの違いを再確認しましょう。
一般NISA
(従来型NISAなどと呼称されることもあります)
非課税投資枠 : 120万円/年
非課税期間 : 5年間(2023年まで)
投資総額 : 最大600万円
対象商品 : 国内外株式・投信・ETFなど
つみたてNISA
非課税投資枠 : 40万円/年
非課税期間 : 20年間(2018年~2037年)
投資総額 : 最大800万円
対象商品 : 選定基準を満たす投信・ETF(163本)
NISAで非課税枠を最大限利用したい方は「一般NISA→つみたてNISA」検討も
上記比較において、投資総額だけを見ると「つみたてNISAにしておいた方が総額が多い」と感じてしまいがちですが、一般NISA終了後につみたてNISAへ移行することが可能なので、「2023年まで一般NISAで運用し、以降はつみたてNISAで運用する」ことで非課税投資枠を最大限に活用できます。
特別分配金にご用心
「毎月の分配金が多い」とセールスされると選んでしまいがちですが、その中で特別分配金は自分の元本を取り崩して受け取っているだけです。
利益が出ていないので譲渡益にはなりません。非課税で当然なのです。
NISAで特別分配金の大きな商品に投資することは、合理的ではないので避けましょう。
つみたてNISAは選びやすい、NISAでも参考に
つみたてNISAは「長期 積み立て 分散投資」というテーマがあり、選定基準に沿った商品(163本)が対象になっています。*2019/06/27現在
その基準は
・毎月分配型でない
・ノーロード(販売手数料がない)
・信託報酬が一定水準以下(国内株式インデックス型は0.5%以下)
・為替ヘッジ以外のデリバティブ取引が入っていない
・期間が20年以上もしくは無期限
という内容で資産運用初心者の方でも選択がしやすいラインナップといえるでしょう。
つみたてNISAの対象商品を参考に一般NISAで投資するという方法も考えられます。
皆さんそれぞれの状況を見える化し、一般NISAか、つみたてNISAを活用してください。
確定拠出年金では低コストとは限らない
つみたてNISAでは、信託報酬が0.5%以下の投資信託が対象となっています(国内株式インデックス型の場合)。
しかし、確定拠出年金のラインナップはこのような低コストとは限りません
しかし0.4%未満の投資信託を知る方法があります。
信託報酬0.40%未満の日本初の商品一覧を独自調査
つみたてNISAの制度は2018年1月開始でした。
確定拠出年金でも「低コストのインデックス運用」が重要です。
つみたてNISAに先がけ、確定拠出年金の対象商品で、信託報酬0.40%未満の商品を独自調査(日本初)し、一覧表にして著書で公表しました。(2017年11月発行)
確定拠出年金(個人型はiDeCo)や、実際に金融商品を選ぶにあたって知っておくことで損を回避できることがいくつもあります。
「資産運用の入門書」と評された著書にてわかりやすく解説しております。
詳細は下記リンクより確認が可能です。
安東隆司 著書に『個人型確定拠出年金iDeCo プロの運用教えてあげる!』等がある。