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大槻圭将

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大槻圭将(おおつきけいしょう) / 不動産コンサルタント

株式会社ノースエステート

コラム

上質なレジデンスの見分け方。素材(石)編

2014年5月5日 公開 / 2014年7月31日更新

テーマ:高級賃貸|マーケットリポート

コラムカテゴリ:住宅・建物

ブランズ四番町

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強固で重厚な要塞を髣髴させる御影石のエクステリア。
格調高く落ち着いた空気を作る大理石のインテリア。
レジデンスを上質な空間にする素材のひとつとして「石」は重要です。
今回は住戸内で使われる石についてお話します。

素材の種類を大きく分けると、天然、人造、人工の3つ。
人造は石を粉砕して樹脂で固めたもので、人工はアクリルやポリエステルの合成化学樹脂で作ったもの。
最近では技術が進み人造と人工の垣根も難しいのですが、とにかく天然とは異なります。

では天然の大理石や御影石が良いのかと言うとそうではなく、ここからは趣味の世界も入ってきます。

天然大理石、御影石:
質感、見栄え、雰囲気はやはり最高。
ただし割れたり欠けたり、特に大理石は水分でしみができたり、酸性に気を遣ったり。

人造石、人工石:
見た目はやや劣るものの、強くて加工しやすくてメンテナンスも楽。
キッチンの天板なんかはアクリル系の人工大理石の方がいいです。
デュポンのコーリアン(アクリル系)なんかは、安い天然石より高いものもあり、その質感もポリエステル系のようなチープな感じはありません。

個人的な好みで言うと、リビングの壁面や柱、梁の部分には天然を、水周りには実用性を兼ねてコーリアンがベストかと思います。
突き抜けた方は全部天然にされる方もいらっしゃいますが稀です。
以前に一度だけ、キッチンも天然(しかも御影石ではなく大理石)でリフォームされた顧客がいましたが、あれだと醤油をこぼしてもシミに気を遣っちゃいそうです。
その顧客は最高にかっこよく仕上がったキッチンを前に「ここで料理しないからさっ!」と豪語してらっしゃいましたが。

パークマンション白金台V

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実際のところキッチンの天板で天然石はまず見かけません。人造や人工がほとんどです。
しかしエントランスや壁材は天然もあれば安い人工もあります。
天然と人工の見分け方ですが、まずは見た目でも結構わかります。人工は無機質だったりマーブル模様と傷が一致してなかったり、全体的にプラスチックテイストが出ています。
あとは、指先に水をつけてこすると、人工はどこまでも元気に水をはじきますが天然は染み込みます。
あと、天然石は自然のものですから同じ模様のものは存在しません。
なのでシミひとつ無く同じ模様だと「あ、人工かな」とわかります。

レジデンスの内見に行くときは、装飾的に使われている石を見て、天然と人工の違いから来る空気感の違いを感じてみてください。
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http://www.high-class.jp/search/mansion_130.html
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