東京エクストリームウォーク42.195
昨日まで、2日間「働き方改革の行方」について私の意見を書きました。
「働き方改革」を考える上で重要なことがあります。
大企業では「企業年金基金」のような組織があり、公的年金に上乗せできる退職者の引退後の資金を確保しています。
これらも、医療の進歩により人の寿命が伸びれば、運営に支障をきたすだろうということです。
FPにご相談にいらした方の老後資金確保について想定する場合、現在の仕組みが維持されることを前提に検討するしかありません。
しかし、実際にはその仕組みが維持される保証はないという現実があります。
これは、FPにはどうすることもできません。
今の家計の状況を踏まえ、今後の収支予測について考慮し、今から打てる改善策を検討することはできます。
何も対策せずに「何とかなりませんか」と言われても難しい。
小さな改善を積み重ねても根本的な対策にならない、安心できることろまで改善できないこともあります。
ましてや、年金受給額が変わってしまう可能性は否定できないものの、それも含めて安心できるとなると相当ハードルは高くなります。
そうした不安を払拭するためには自分自身が定年後も安心な状態、会社や社会保障に依存しないで生活できる状態を確保する必要があります。
働き方改革を考える上で重要なこと。
それは、
・これまでの仕組みのままでは公的・私的社会保障のシステムが継続できない可能性が高い。
・働き方改革を推進し、働く人の自立を促さなければ将来財源が枯渇するだろう。
と考えられることです。
そのためにも、作り出された時間をどのように使うかについて会社などの組織に頼らず、自分自身で考える必要があります。
「組織は守ってくれない」という意識を持ち、危機感を自覚し、その危機感を払拭するために自ら行動することが必要になると私は考えています。
私自身も、会社にいた時には「言われたことをしていればいいんだ」などと言われたりしました。
(自分自身は、上司の方針に疑問を抱き、+αの自分ならではの価値を考えたり、その目的や方法に納得できなければ反発したりしていましたが)
人生100年時代というキーワードが注目されるきっかけになった「LIFE SHIFT」という本の中で著者のリンダグラットン教授は
「これからの人は様々なステージの変化に対応するために「変身」する能力が必要になる」と買いています。
自分がどのように変身できるかは、そのためにどんなことを学ぶか、経験するかが重要になります。
いまだけでなく将来を見越した「ライフデザイン」の必要性が今後ますます高まるでしょう。