金相場価格デイリーコメント週間まとめ（12/22〜12/26）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（12/22〜12/26）のデイリーコメント

■12月26日（金） 9:00

2025年12月25日（木）のNY金先物はクリスマスの祝日のため休場でした。ドル建て金価格をテクニカル面から見ると、月足チャートでは2024年3月に2020年8月の高値を上方ブレイクし、その後は青天井相場に移行しています。2024年3月以降の月足は16勝6敗と極めて堅調で、この期間の上昇幅は2倍超に達しています。とりわけ2025年1月以降は上昇ペースが一段と加速しており、「金を持たないリスク」も意識される局面となっています。もっとも、今後も同じペースで上昇が続くとは限らず、上値追いに慎重となる場面も想定されます。それでも、安全資産としての買い需要は根強く、大きく下押しする展開は想定しづらい状況です。国内金価格も、最高値圏での推移が継続しています。


■12月25日（木） 9:00

2025年12月24日（水）のNY金先物は小幅反落となりました。クリスマス休暇を翌日に控え、欧米投資家の参加が減少するなか、マーケット全体は閑散取引の様相となりました。貴金属市場では、今年の相場を牽引してきた銀に対する出遅れ感が意識されており、足元ではプラチナの上昇が目立つ展開となっています。引き続き、ベネズエラ情勢を巡る地政学的リスクの高まりが意識され、金相場は基調として底堅さを維持したものの、祝日前のポジション調整による利益確定売りが優勢となり、4営業日ぶりに下落して取引を終えました。25日（木）の国内金価格は、24,000円台後半での推移となっています。


■12月24日（水） 9:00

2025年12月23日（火）のNY金先物は続伸となりました。国連安全保障理事会がベネズエラ情勢を巡る緊急会合を開催し、トランプ米大統領はマドゥロ大統領に辞任を促すとともに、最大限の制裁を科す方針を表明しました。米国とベネズエラの緊張が一段と高まり、地政学的リスクが意識されるなか、金相場は買い優勢で推移。貴金属市場では、金・銀・プラチナがそろって過去最高値を更新しており、特にプラチナの上昇が目立つ展開となっています。国内金価格も上昇ピッチを早めており、年内の25,000円超えも視野に入る水準に位置しています。


■12月23日（火） 9:00

2025年12月22日（月）のNY金先物は続伸となりました。貴金属全体の底上げ相場が続くなか、ベネズエラ情勢の不安定化による地政学的リスクの高まりが意識され、ドル建て金価格は上げ幅を広げて過去最高値を更新しました。外国為替市場では、欧米のクリスマス休暇入りを背景に閑散相場が想定される局面となっていますが、この日は円安一服の動きとなり、ドル円は156円台後半で推移しています。国内金価格は、史上初となる24,000円を突破し、最高値圏での動きが継続しています。


■12月22日（月） 9:00

2025年12月19日（金）のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領がNBCニュースとのインタビューで南米ベネズエラとの戦争の可能性に言及したことを受け、安全資産である金に買いが入り、終値ベースで過去最高値を更新しました。国内では、日銀が18日（木）〜19日（金）に開催した金融政策決定会合で、今年1月以来7会合ぶりとなる政策金利の0.25％引き上げを全員一致で決定。為替の円安進行を背景に物価上昇圧力が強まっていることから、政策金利は1995年以来30年ぶりの高水準となる0.75％に引き上げられています。もっとも、決定会合後の外国為替市場では、日米金利差縮小を意識した円高の動きは見られず、2円超の円安ドル高が進行し、ドル円は157円台後半へと一段と円安が進みました。円安が追い風となる国内金価格は上昇ペースを早め、連日で過去最高値を更新する展開となっています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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