金相場価格デイリーコメント週間まとめ(12/8〜12/12)

水野崇

水野崇

テーマ:金相場価格

ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週(12/8〜12/12)のデイリーコメント



■12月12日(金) 9:00

金価格 23,437 円(前日比 +185円)※1g

2025年12月11日(木)のNY金先物は反発となりました。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げを受けて金は買いが優勢となりました。10月20日(月)につけた過去最高値の更新も視野に入る水準に位置しています。金よりも上昇の目立つ銀は3営業日連続で過去最高値を更新。外国為替市場では、FRBの利下げと18日(木)〜19日(金)に開催される日銀金融決定会合での利上げ期待で、日米の金利差が縮小する見通しであることから、円高ドル安方向の流れ。ドル円は、一時154円台後半をつける場面がありました。国内金価格は12日(金)も値上がりし、3営業日連続で過去最高値を更新しています。


■12月11日(木) 9:00

金価格 23,252 円(前日比 +14円)※1g

2025年12月10日(水)のNY金先物は反落となりました。米連邦準備制度理事会(FRB)が、9日(火)〜10日(水)開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通り政策金利の0.25%引き下げを決定。ミランFRB理事は0.5%利下げを主張して決定に反対し、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁とシカゴ連銀のグールズビー総裁は、政策金利の据え置きを主張して反対票を投じた。ドットチャート(FOMCメンバーが予想する将来の政策金利水準)では、2026年の追加利下げは年1回の見通し。FOMC後の会見でパウエルFRB議長は、今後の利下げについて「データとバランスをみて検討する」と発言。FOMCでの利下げ発表を受けて、外国為替市場でドル安が強まり、ドル円は155円台中盤にシフト。国内金価格は10日(水)、約1ヶ月半ぶりに過去最高値を更新しました。


■12月10日(水) 9:00

金価格 23,238 円(前日比 +218円)※1g

2025年12月9日(火)のNY金先物は反発となりました。前日の反落に対する買い戻しに加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えたポジション調整が進み、前日比プラス圏で取引を終えています。FOMCでの0.25%追加利下げは市場にほぼ織り込まれているため、投資家の最大の関心は、パウエルFRB議長が示す来年以降の金融政策のトーンや政策金利見通しに移っています。国内では、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震を受け、日銀による利上げ観測の後退で円安ドル高が進み、ドル円は再び157円に迫っています。国内金価格は、ドル建て金価格の上昇と円安進行で価格が押し上げられ、最高値圏に位置しています。


■12月9日(火) 9:00

金価格 23,020 円(前日比 +20円)※1g

2025年12月8日(月)のNY金先物は反落となりました。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちでポジション調整が進み、金相場は売りが優勢です。市場では、9日(火)〜10日(水)のFOMCでの0.25%利下げはすでに織り込まれており、翌週に控える日銀決定会合での0.25%利上げも市場予想の中心となっています。日米金利差が0.5%縮小することによる円買い・ドル売りが進行し、一時ドル円は154円台前半まで円高が進みました。とはいえ、円安基調そのものは続いており、円買いは限定的です。国内金価格は小動きながら23,000円前後で底堅い推移となっています。


■12月8日(月) 9:00

金価格 23,000 円(前日比 +25円)※1g

2025年12月5日(金)のNY金先物は続伸となりました。FOMCを控え、積極的にポジションを傾けづらい局面が続いているものの、前日比ではほぼ変わらずの水準で推移しています。コモディティ市場全体では銀の強さが一段と際立っています。金と比べ値動きが軽く短期資金が入りやすいことから、この日も過去最高値を更新。金に対する銀の割安感(金銀比価:金と銀の価格比率)が意識されており、2025年の上昇率でも銀は金を大きく上回る展開となっています。貴金属相場の最大の焦点は、9日(火)〜10日(水)に開催されるFOMCでの追加利下げの有無です。仮に利下げが見送られた場合には、短期的な利益確定の売りが出る可能性もあるため、政策判断次第で上下に振れやすい状況が想定されます。国内金価格は、ドル建て金価格の底堅さを背景に下値では買いが入り、最高値圏での推移が続いています。為替で円安が進む局面があれば、過去最高値の更新が期待できます。


【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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水野崇(ファイナンシャルプランナー)

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株式投資の原理原則などを学んだ後、実際に投資をスタート。それに対して、水野さんが敗因・勝因を分析し、解説する。実践的で、再現性の高いレッスンにより、自分で資産形成ができるようにサポート。

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