金相場価格デイリーコメント週間まとめ(12/1〜12/5)

水野崇

水野崇

テーマ:金相場価格

ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週(12/1〜12/5)のデイリーコメント



■12月5日(金) 9:00

金価格 22,975 円(前日比 -23円)※1g

2025年12月4日(木)のNY金先物は小幅な反発となりました。日米の金融会合を控え、市場では様子見姿勢が強まる中、金相場は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待で買いが優勢となりました。FRBメンバー間でも追加利下げと金利据え置きで意見が割れており、結果次第では市場に影響を及ぼしそうです。日銀は18日(木)〜19日(金)の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げる可能性が強まっています。利上げに否定的と見られていた高市政権も、日銀の利上げ判断を容認する構えです。外国為替市場では日米の金利差縮小を織り込む流れで、一時154円台後半をつける場面がありました。国内金価格は高値圏での推移が続いています。


■12月4日(木) 9:00

金価格 22,998 円(前日比 -58円)※1g

2025年12月3日(水)のNY金先物は反発となりました。主な買い材料は、引き続き米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待です。トランプ大統領が来年早々にFRBの次期議長候補を発表する可能性に言及し、国家経済会議(NEC)委員長のケビン・ハセット氏を有力候補として示唆しました。ただし、ウォラーFRB理事、ボウマン副議長、ウォーシュ元FRB理事らも候補に名前が挙がっており、現時点で特定はできません。トランプ氏はパウエル議長の政策スタンスに以前から批判的で、来年5月の任期満了を機にFRB人事を大幅に見直す可能性があるとの見方が強まっています。こうした金融政策を巡る不確実性が意識される局面では、安全資産である金には買いが入りやすく、相場の下支えとして働いています。


■12月3日(水) 9:00

金価格 23,056 円(前日比 -64 円)※1g

2025年12月2日(火)のNY金先物は反落となりました。このところ上昇が続いていたことで利益確定の売りに押され、ドル建て金価格は11月20日(木)以来の値下がりです。12月9日(火)〜10日(水)に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、ブラックアウト期間中で売買材料に乏しい中、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待から株式市場は堅調に推移。FOMC通過後の材料出尽くしリスクが警戒されますが、米国市場はクリスマス休暇を控えていることから、12月のマーケットは次第に小動きとなることが予想されます。日銀の利上げ観測で一時154円台中盤にまで円高ドル安に振れたドル円は、その後はドル買い戻しが進み156円台前半に戻す場面がありました。国内金価格は高値圏で推移し、10月21日(火)につけた最高値に迫っています。


■12月2日(火) 9:00

金価格 23,120 円(前日比 -11円)※1g

2025年12月1日(月)のNY金先物は続伸しました。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を受けた買いが継続し、6営業日連続で値上がりしています。国内では、名古屋市での金融経済懇談会の講演の場で、植田日銀総裁は「利上げの是非について適切に判断したい」と発言。日銀は、12月18日(木)〜19日(金)に開催される金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの観測が一段と強まり、東京株式市場や為替市場で大きめの反応が見られました。利上げ見通しを織り込む展開から、このところの国内債券市場では長期金利の上昇が続いています。長期金利は2008年6月以来となる約17年半ぶりの高水準に達し、10年物国債利回りに連動する住宅ローンの固定金利も上昇。住宅金融支援機構が発表した「フラット35」の12月適用金利は、過去最高を更新しました。日銀の利上げ発表後は、短期プライムレートを通じて、変動金利の上昇に繋がることが見込まれます。国内金価格は最高値圏で推移しています。


■12月1日(月) 9:00

金価格 23,131 円(前日比 +229円)※1g

2025年11月28日(金)のNY金先物は続伸し、5営業日連続の上昇となりました。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ観測が引き続き相場を支え、貴金属市場に幅広く買いが入っています。中でも銀相場は過去最高値を更新するなど、強い値動きが目立ちました。市場では12月FOMCでの追加利下げをほぼ織り込んでいますが、FRB当局者の間では依然として意見対立が残る状況。政府機関閉鎖の影響で金融政策判断に直結する最新データが限られる中、当局者は過去の統計よりも将来のリスク見通しを重視せざるを得ず、市場も方向感をつかみにくい展開となっています。29日(土)からFOMC前のブラックアウト期間に入り、FRB当局者の発言が控えられます。このように売買材料が乏しい局面では、相対的に安全資産である金が選好されやすく、今後も堅調な推移が期待されるでしょう。国内金価格は、ドル建て金価格の上昇と円安効果が重なり、10月21日以来となる23,000円台を回復しました。


【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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