金相場価格デイリーコメント週間まとめ(11/17〜11/21)

水野崇

水野崇

テーマ:金相場価格

ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週(11/17〜11/21)のデイリーコメント



■11月21日(金) 9:00

金価格 22,586 円(前日比 -115円)※1g

2025年11月20日(木)のNY金先物は反落となりました。10月3日(金)公表予定だった9月分の雇用統計が、米政府機関の一部閉鎖に伴いこの日発表されました。統計データが古いこともあり、市場への影響は軽微。米労働統計局(BLS)は10月分の雇用統計を発表しないと明らかにしており、11月分の雇用統計は12月16日(火)に公表される予定です。次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月9日(火)〜10日(水)に開催されますが、年内最後のFOMC会合までに最新の雇用データがない状況。そのため、FRBが12月に利下げするとの観測が後退し、金相場にとっては上値の重さが意識される展開です。一方、国内金価格は円安効果が引き続き強く作用しており、ドル建て金価格の下落を為替がほぼ相殺する形で、22,000円台での底堅い推移が続いています。


■11月20日(木) 9:00

金価格 22,701 円(前日比 +404円)※1g

2025年11月19日(水)のNY金先物は、5営業日ぶりに反発しました。この日は労働市場の減速示唆が一時的な支援材料となったものの、日中取引でのドル高進行やFOMC議事要旨公表前の調整売りに押され、ドル建て金価格の上昇幅は限定的となりました。米連邦準備理事会(FRB)が19日に公表した10月開催分のFOMC議事要旨では、「多くの当局者が年内は政策金利の据え置きが適切」との見解を示し、金利の長期維持観測が改めて意識されています。外国為替市場では、日本と中国の対立が新たな円安手掛かりとして浮上。円安ドル高が加速し、20日(木)の東京市場で、ドル円は1ドル=157円台前半にまで円安水準を切り上げています。国内金価格は続伸です。


■11月19日(水) 9:00

金価格 22,297 円(前日比 +264円)※1g

2025年11月18日(火)のNY金先物は、前日に続き4営業日続落となりました。米連邦準備理事会(FRB)高官による利下げ慎重発言から、市場では「高金利が長期化する」との見方が広がっており、金利を生まない金の投資妙味が相対的に低下。利下げ観測の後退は、米ドルの強含みと米長期金利の高止まりを招き、金相場にとって二重の重しとなりました。金融市場全体でもリスク回避ムードが継続し、18日のNY株式市場も大幅続落。外国為替市場では、ドル円は155円台後半まで水準を切り上げ、円安ドル高圧力がさらに高まっている状況です。ドル建て金価格とドル円レートの掛け合わせで算出される国内金価格は、円安効果がドル建て金価格の下落分を大きく上回り、19日(水)は前日比プラス圏での推移が予想されます。


■11月18日(火) 9:00

金価格 22,033 円(前日比 -192円)※1g

2025年11月17日(月)のNY金先物は続落となりました。米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は講演で、追加利下げを慎重に進める必要があるとの認識を示しました。このところFRB高官による利下げ慎重発言が相次ぎ、FRBの利下げ観測が後退していることでマーケットではリスク回避の動きが見られます。利下げ観測の後退は、米ドルの強含みと米長期金利の上昇を招き、金相場の重しとなっています。金利を生まない金にとって、金利の上昇は相対的な魅力の低下につながるためです。なお、リスク回避ムードの高まりから、17日のNY株式市場も大きく続落となりました。ドル円は円安ドル高に振れ、18日(水)の東京市場は155円台前半の水準。政府機関再開後の経済指標に市場の注目が集まっています。


■11月17日(月) 9:00

金価格 22,225 円(前日比 -560円)※1g

2025年11月14日(金)のNY金先物は続落となりました。12月9日(火)〜10日(水)の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利下げの有無が焦点になっています。この日は、米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁が利下げに反対意見を表明する可能性を示唆。前回FOMCでも利下げに反対しており、金相場は徐々に下値を切り下げる展開で、4日分の上げ幅をすべて帳消しにして週末を迎えました。米政府機関の一部閉鎖がようやく終了し、今後は大量の経済指標の発表を控え、市場では一段と警戒感が高まっています。外国為替市場でドル円は、取引時間中に1円以上も円高ドル安に振れる場面がありました。その後は戻して154円台中盤の水準。国内金価格は、10月末に過去最高値23,179円から10%近くの下落局面があったものの、現在は22,000円台に回復。再び高値更新が意識される価格帯に位置しています。


【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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株式投資の原理原則などを学んだ後、実際に投資をスタート。それに対して、水野さんが敗因・勝因を分析し、解説する。実践的で、再現性の高いレッスンにより、自分で資産形成ができるようにサポート。

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