金相場価格デイリーコメント週間まとめ（11/10〜11/14）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（11/10〜11/14）のデイリーコメント

■11月14日（金） 9:00

2025年11月13日（木）のNY金先物は反落となりました。トランプ米大統領は、上下両院を通過したつなぎ予算案の修正案に署名し予算が成立。米政府機関の一部閉鎖は、これまでで過去最長となる43日目に解除されました。とはいえ、医療予算の増額をめぐる与野党の対立は続いており、今回のつなぎ予算案の期限である2026年1月末以降には、再び混乱が生じる可能性もあります。金相場は前日比プラス圏で推移していたものの、複数のFOMC委員から追加利下げに慎重姿勢を示す発言が伝わったことで、下げが加速し売り優勢に。国内金価格は今週1,400円近く上昇していましたが、利益確定の売りで反落しています。


■11月13日（木） 9:00

2025年11月12日（水）のNY金先物は反発となりました。米政府機関の閉鎖終了の見通しから、米連邦準備制度理事会（FRB）の追加利下げ観測が高まり、金相場は大きく上昇しています。日足チャート上では20MAが上向きに転じ、直近の安値を確認した状況。外国為替市場では、ドル円は145円50銭を突破し、一時1ドル=155円台を回復。米国経済活動の正常化を好感する形で、リスク資産への回帰が進んでいます。国内金価格は13日（木）も値上がりし、4営業日連続で上昇しています。


■11月12日（水） 9:00

2025年11月11日（火）のNY金先物は反落となりました。米上院のつなぎ予算案が可決され、早ければ12日（水）に米下院で採決される見通し。上下両院を通過した後は、トランプ米大統領の署名で成立することとなり、過去最長を更新する米政府機関の閉鎖は数日以内に終了する可能性が浮上しています。これを受けて、米国の経済活動が正常化に向かうことで株式市場では好感する買いが入り、NYダウ平均株価は史上最高値を更新しました。外国為替市場でドル円は、この日も154円50銭手前で跳ね返され、一時153円台中盤に振れる場面がありました。国内金価格は22,000円台を回復しています。


■11月11日（火） 9:00

2025年11月10日（月）のNY金先物は続伸となりました。米政府機関閉鎖は41日目に突入し過去最長を更新。米上院は一部閉鎖の終了に向け、9日（土）に来年1月末を期限とするつなぎ予算案（修正案）の手続き動議を可決。修正案が上院を通過すれば、政府再開へ大きく前進することになり、再開期待によって金相場は大幅上昇しています。国内では、日銀が12月18日（木）〜19日（金）の金融政策決定会合で、追加利上げを検討していると伝えられました。高市首相は利下げに否定的と見られることから、日銀の追加利上げは年明けとなる可能性も。外国為替市場では円安ドル高方向への動きが継続し、ドル円は154円台前半の水準。直近では154円50銭近辺で上値を抑えられていることから、これを突破する場面があれば、もう一段円安が進む可能性もあるでしょう。国内金価格は連日で値上がりとなっています。


■11月10日（月） 9:00

2025年11月7日（金）のNY金先物は反発となりました。政府機関閉鎖の影響で、予定されていた米雇用統計は前月同様に発表が見送られました。重要経済指標の発表なしで新規売買の手掛かり難から、金を積極的に買う動きは乏しく、この日もプラス圏で推移しつつも伸び悩み。このところの金相場は上値が重い展開が続いており、日足チャート上でも20日線近辺で上値は抑えられ、40日線近辺では押し目買いが入りやすい状況が見て取れます。当面は方向感のない値動きが想定されるでしょう。外国為替市場でドル円は何度か153円割れを試す動きが見られましたが、この日は153円台前半〜中盤の水準で推移。国内金価格もほぼ横ばいの動きが見込まれます。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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