金相場価格デイリーコメント週間まとめ（10/27〜10/31）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（10/27〜10/31）のデイリーコメント

■10月31日（金） 9:00

2025年10月30日（木）のNY金先物は続伸となりました。20日（月）につけた最高値から現状10％程度値下がりした水準にあるため、値頃感から押し目買いが入りやすく、連日で下値を買う動きが見られました。日銀は29日（水）〜30日（木）に開催された金融政策決定会合で、6会合連続で政策金利を据え置くことを決定。前日のパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の「利下げが必ずしも既定路線ではない」との発言から、市場では12月の追加利下げ期待が後退しており、日銀の政策金利据え置きでドル円は円安ドル高方向にシフト。一時154円台中盤をつける場面がありました。国内金価格は、円安進行がプラス要因となり大幅に上昇しています。


■10月30日（木） 9:00

2025年10月29日（水）のNY金先物は反発となりました。注目されていた米連邦公開市場委員会（FOMC）では、米連邦準備制度理事会（FRB）が政策金利の0.25％引き下げを決定。米政府機関の一部閉鎖が継続している中、経済統計の多くが公表されない異例の事態にもかかわらず、雇用市場の弱含みが続く状況下においては、利下げによって景気の下支えが妥当と判断。9月FOMCに続き、2会合連続での利下げに踏み切りました。金相場は利下げ発表後、上げ幅を広げる展開となりましたが、買い一巡後は売りに押されています。30日（木）は、日銀が金融政策決定会合の結果を発表。政策金利を現状の0.5%で据え置く見通しです。


■10月29日（水） 9:00

2025年10月28日（火）のNY金先物は続落となりました。米中貿易摩擦への懸念後退と、米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果待ちで、金を積極的に買う材料に乏しい展開。ドル建て金価格は3営業日連続で値下がりとなりました。テクニカルで見ても日足チャート上では20MAが下向きに転じたことから、上昇一辺倒の青天井相場は一旦終了し、調整局面を迎えた可能性も示唆されます。ドル円は小動きで推移しており、国内金価格の上値も重い状況です。本日のFOMCでは、0.25％の追加利下げがほぼ確実視されています。


■10月28日（火） 9:00

2025年10月27日（月）のNY金先物は続落となりました。トランプ大統領は、今週予定される中国の習近平国家主席との会談を前に、米中が通商合意に至る見通しであると述べました。これを受けて、トランプ氏が警告していた中国製品に対する100％追加関税は回避されることに。両国間の貿易摩擦に対する懸念が後退したことで、金相場は売り優勢の展開から大幅下落となっています。株式市場では米中協議進展への期待感から、ダウ平均株価が3営業日続伸で過去最高値を更新。国内でも高市政権への期待感で外国人投資家からの買いを集め、日経平均株価が史上初めて5万円を突破しました。今週は日米で重要イベントを控えますが、29日（水）の米連邦公開市場委員会（FOMC）と30日（木）の日銀金融政策決定会合が注目されます。


■10月27日（月） 9:00

2025年10月24日（金）のNY金先物は小幅な反落となりました。発表された米消費者物価指数（CPI）が事前予想を下回ったことを受けて、市場では10月28日（火）～29日（水）の米連邦公開市場委員会（FOMC）で追加利下げを確実視。利益確定売りが優勢の中で、CPI発表後は米連邦準備理事会（FRB）の利下げ期待から上昇に転じ、一時プラス圏に浮上する場面がありました。その後は次第に売りに押され、この日の取引を終了しています。ドル円は153円台に乗せる場面があったものの、152円台後半の水準で小動きの展開。国内金価格は、10月22日（水）に大幅下落があったものの、ここまでの月間上昇率は10％を超えています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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