金相場価格デイリーコメント週間まとめ(8/12〜8/16)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(9/29〜10/3)のデイリーコメント
■10月3日(金) 9:00
金価格 20,016 円(前日比 +13円)※1g
2025年10月2日(木)のNY金先物は反落となりました。値下がりは9月25日(木)以来。米政府機関閉鎖の影響は、日本国内にも影響が及んでいることが話題となりました。米海軍横須賀基地は、10月5日(日)に予定されていたイベント「日米親善ヨコスカフレンドシップデー2025」の中止を発表。今回の政府機関閉鎖について、過去の事例よりも長期化する可能性があるされており、政府職員75万人の一時帰休によって航空便が遅延するほか、政府の経済統計発表に遅れが生じる見通しです。米連邦準備制度理事会(FRB)が注視する主要経済統計の不足により、FRBが追加利下げを遅らせるとの指摘も。外国為替市場は小動きの中、ドル円は147円台前半の水準。国内金価格は、前日に引き続いて利益確定の売りが優勢となっています。
■10月2日(木) 9:00
金価格 20,003 円(前日比 -130円)※1g
2025年10月1日(水)のNY金先物は続伸となりました。2018年12月以来、およそ7年ぶりに米政府機関が閉鎖されたことを受けて、金は買い優勢となり5営業日連続で上昇。過去最高値を更新しました。トランプ米大統領の1期目には政府機関の一部閉鎖が3度発生しており、そのうち2018年12月〜2019年1月の閉鎖期間は史上最長の35日間。数十万人規模の政府職員が自宅待機や一時解雇され、職員不足で航空便の運航に支障が生じた例も。米新規失業保険申請件数、米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)などの経済統計が公表停止となるため、閉鎖が長期化すれば国内総生産(GDP)速報値にも影響が及ぶ可能性があります。国内金価格は10月1日(水)の上昇で、7営業日連続で過去最高値を更新。「有事の金買い」が続いています。
■10月1日(水) 9:00
金価格 20,133 円(前日比 +56円)※1g
2025年9月30日(火)のNY金先物は続伸となりました。10月1日(水)の新会計年度を前に米国連邦議会の予算案がまとまらず、トランプ米大統領は、「おそらく政府閉鎖になるだろう」と述べ、段階的に米政府機関の閉鎖が始まるリスクが警戒されています。閉鎖対象には米労働統計局が入っているため、10月2日(木)の米新規失業保険申請件数や、10月3日(金)の米雇用統計などが発表延期となる可能性も。安全資産としての買い需要から、ドル建て金価格は4営業日連続で過去最高値を更新。9月の月間上昇率は10.1%に達しています。 国内金価格は、9月22日(月)以降は6営業日連続で過去最高値を更新し、9月30日(火)の買取価格が史上初めて20,000円を超えました。投資家の押し目買い意欲は強く、今後も堅調な推移が見込まれます。
■9月30日(火) 9:00
金価格 20,077 円(前日比 +250円)※1g
2025年9月29日(月)のNY金先物は続伸となりました。米政府機関閉鎖の可能性が一段と高まったことを受けて、金は買い優勢となり過去最高値を更新。投資家の押し目買い意欲は強く、2025年9月は月間で10%近い上昇率です。米国連邦議会のつなぎ予算案を巡る与野党協議については、依然として合意が難しい状況が続いており、バンス米副大統領は「われわれは政府閉鎖に向かっている」と明言。2018年以来の一部閉鎖となれば、米雇用統計などの重要経済指標も発表延期される見通しであり、 混乱はさらに深まるものとみられます。安全資産として貴金属相場への資金シフトの動きが加速し、金、プラチナ、銀が揃って大幅高に。国内金価格は史上初めて20,000円の大台を超えました。10,000円台に乗せた2023年8月末から、国内金価格はおよそ2年で2倍以上に高騰しています。
■9月29日(月) 9:00
金価格 19,827 円(前日比 +78円)※1g
2025年9月26日(金)のNY金先物は続伸となりました。米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想通りであったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ期待から金相場は買い優勢に。さらには、米国の新会計年度が始まる10月1日を控え、米政府機関の一部が閉鎖される可能性が高まっていることも、安全資産として金が買われています。トランプ政権の与党・共和党と野党・民主党の対立が続いており、米国連邦議会のつなぎ予算の成立めどが立たず、政府機関の一時閉鎖で経済の下振れリスクが懸念されています。金以外の貴金属相場では、出遅れ感からプラチナ、銀が大きく買われ、共に過去最高値を更新。国内のプラチナ価格は45年半ぶりとなる最高値を更新しました。国内金価格も高値を更新し、現物貴金属へのマネー流入が続いています。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
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