金相場価格デイリーコメント週間まとめ（7/21〜7/25）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（7/21〜7/25）のデイリーコメント

■7月25日（金） 9:00

2025年7月24日（木）のNY金先物は続落となりました。欧州中央銀行（ECB）理事会が開催され、市場の予想通り金融政策の据え置きが決定されました。利下げ見送りは8会合ぶり。欧州連合（EU）はトランプ米政権との関税交渉が続いており、インフレ見通しの不確実性が根強く残る中で様子見姿勢を取った形です。29日（火）〜30日（水）は米連邦公開市場委員会（FOMC）が、30日（水）〜31日（木）は日銀の金融政策決定会合が開催されます。日米の関税交渉の合意を受けて、日銀が利上げ前向き姿勢を強めるのではといった見方も広がり、7月最終週の日米金融会合の行方も注目されます。国内金価格は147円台に戻したドル円要因から、買い優勢で推移しています。


■7月24日（木） 9:00

2025年7月23日（水）のNY金先物は反落となりました。トランプ関税の8月1日（金）の発動期限を前にして、日本は米国との関税交渉で合意。米国は自動車を含め相互関税を25％から15％に引き下げ、日本側は5500億ドル（約80兆円）を米国に投資する。米国は欧州連合（EU）との関税交渉でも、関税率を15％に設定することで合意の可能性を示唆。日米の関税合意と石破首相の進退に関する報道が伝わり、東京株式市場で日経平均株価は大幅反発となりました。前日比では一時1,500円を超える上げ幅となり、終値で4万1,000円台を回復して約1年ぶりの高値水準です。日米共に株式市場の堅調推移から、もう一段の株高への期待が高まります。


■7月23日（水） 9:00

2025年7月22日（火）のNY金先物は続伸となりました。前日比マイナス圏の推移が続いていたドル建て金価格ですが、外国為替市場でドル売りが強まるとプラス圏に転じ、次第に上げ幅を広げ3営業日連続で上昇しています。6月13日（金）につけた終値ベースの過去最高値に迫る勢いです。7月20日（日）に投開票された参議院選挙では、与党の自民党と公明党が議席を大幅に減らし、石破首相の進退問題が注目されています。選挙前は与党の過半数割れで円安進行が予測されていましたが、現状のドル円相場は逆の展開となり、ドル円は1ドル‎ = 146円台後半の水準。マーケットでは日本の政局の影響は軽微と見られています。国内金価格は、6月16日（月）の過去最高値を約1ヵ月ぶりに更新。史上初の18,000円台突破も視野に入ります。


■7月22日（火） 9:00

2025年7月21日（月）のNY金先物は続伸となりました。トランプ米政権は、今週に米連邦準備理事会（FRB）本部を訪問する方向で調整。25億ドルに達するとされるFRB本部改修を問題視しており、トランプ米大統領は改修費用問題を材料に、パウエルFRB議長の解任を目指しているものと見られます。また、ベセント米財務長官は、FRBが組織として成功してきたかどうかを検討する必要があると述べました。FRB全体の見直しを行うべきと指摘しており、「インフレ数値が低ければ利下げをすべきだ」と利下げに言及。パウエル氏への圧力が続きますが、このところの米金利は低下しており、株式市場ではS&P500とナスダック総合株価指数が過去最高値を更新しました。外国為替市場ではドルが売られ、ドル円は147円台で推移。国内金価格は過去最高値を更新しています。


■7月21日（月）

コメント休み


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