金相場価格デイリーコメント週間まとめ(1/13〜1/17)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(7/14〜7/18)のデイリーコメント
■7月18日(金) 9:00
金価格 17,434 円(前日比 +23円)※1g
2025年7月17日(木)のNY金先物は反落となりました。米小売売上高が堅調であったことや、新規失業保険申請件数の減少を受けて金は売り優勢の展開に。経済指標では米国景気の底堅さが確認され株式市場は堅調に推移。S&P500とナスダック総合株価指数は、それぞれ過去最高値を更新しました。この日は、次期FRB議長候補のウォラー理事の発言が注目されました。ウォラー氏は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の金利引き下げが妥当と述べ、トランプ米大統領が求める早期利下げを支持する姿勢を示しています。トランプ氏は利下げ慎重姿勢を崩さないパウエルFRB議長に不満を募らせており、次回のFOMCの行方が注目されます。国内金価格は小動きです。
■7月17日(木) 9:00
金価格 17,411 円(前日比 -18円)※1g
2025年7月16日(水)のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する可能性を示したことで、外国為替市場で急速にドル安が進行しました。1ドル=148円台後半で推移していたドル円は、解任報道を受けて一時146円台後半へと円高ドル安方向に。その後、トランプ氏は「パウエルFRB議長の解任は検討していない」と修正した発言が伝えられると、ドル円は再び148円台に戻すなど荒い値動きが見られました。8月1日に発動予定のトランプ関税の新税率については、貿易規模の小さい国を含め150カ国が対象に。日本に対しては「書簡の内容通り、おそらく25%の関税措置を発動」と述べています。ドル建て金価格は安全資産としての需要から買い優勢でしたが、円高に振れたドル円の影響を受けて、国内金価格の上値は抑えられています。
■7月16日(水) 9:00
金価格 17,429 円(前日比 +58円)※1g
2025年7月15日(火)のNY金先物は続落となりました。注目されていた米消費者物価指数(CPI)は2ヶ月連続の上昇。上昇率は前月よりも加速しており、トランプ関税の影響で物価の押し上げ傾向を示唆。CPI発表後から外国為替市場でドル買いが進み、ドル円は149円台に乗せる場面がありました。株式市場も利益確定の売りが優勢となり、値下がりで反応。CPIの上昇に伴い、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が後退しています。ドル建て金価格は下落しましたが、円安が進んだことで、国内金価格は底堅く推移しています。
■7月15日(火) 9:00
金価格 17,371 円(前日比 -47円)※1g
2025年7月14日(月)のNY金先物は反落となりました。トランプ米大統領は欧州連合(EU)とメキシコからの輸入品に、30%の関税を課すことを明らかにしました。EUへのトランプ関税は、4月に20%を、5月には50%を課す可能性を示唆。貿易協議を継続する中で合意に向けた進展が期待されていましたが、EU側は「必要に応じてあらゆる措置を講じる」として、対抗措置も辞さない姿勢を示しています。また、トランプ氏はウクライナ侵略を続けるロシアには、50日以内の停戦に応じなければ「非常に厳しい関税」を課すと表明しました。ロシア製品を購入する国が高関税の対象(2次関税)となり、100%に近い関税を課す考えです。トランプ米政権の関税方針が二転三転しており、関税関連の新たなニュースが出ても、金相場を含めマーケットではあまり大きな反応が見られなくなっています。
■7月14日(月) 9:00
金価格 17,418 円(前日比 +325円)※1g
2025年7月11日(金)のNY金先物は続伸し、3営業日連続の値上がりとなりました。トランプ米大統領はカナダからの輸入品の一部に対して、現在の関税率25%から10%上乗せし、8月1日(金)から35%の関税を課すことを明らかにしました。この日は、株式市場が軟調に推移したことも金相場の買い要因。外国為替市場ではこのところのドル上昇の流れを引き継ぎ、ドル円は147円台中盤をつけています。ドル円をテクニカルで見ると、4月以降は142円から148円のレンジ内での推移が続いており、依然として方向感がない状況。9日(水)に石破首相が米国との関税交渉を巡り「なめられてたまるか」と発言しましたが、ルビオ米国務長官は11日(金)、「日米関係は非常に強固だ」と述べるなど市場は特段材料視していません。国内金価格も積極的な買い材料に乏しく上値の重さが意識されますが、17,000円台を回復し6月16日(月)につけた過去最高値17,508円の更新も視野に入ります。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
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