金相場価格デイリーコメント週間まとめ(11/10〜11/14)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(6/23〜6/27)のデイリーコメント
■6月27日(金) 9:00
金価格 16,859 円(前日比 -116円)※1g
2025年6月26日(木)のNY金先物は続伸となりました。米国の実質国内総生産(GDP)が下方修正されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き下げ観測が強まり米長期金利が低下。追加利下げへの期待感から株式市場では幅広く買いを集め、NYダウ平均株価は大幅上昇、S&P500やナスダック総合株価指数は過去最高値に迫る動きとなっています。金相場は小幅ながら、前日比プラス圏で推移しました。トランプ米政権が相互関税の猶予期間について、延長する可能性を示唆したこともマーケットの買い材料。トランプ米大統領は、FRBのパウエル議長の後任選定について「彼はすぐに去るだろう」と述べ、新議長の指名が早まる可能性を示唆しています。
■6月26日(木) 9:00
金価格 16,975 円(前日比 +19円)※1g
2025年6月25日(水)のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が行われているオランダで記者会見し、イスラエルとイランの停戦合意によって「戦争は終わった。双方が再び攻撃し合うことはないだろう」と述べました。イランの核開発問題に関してトランプ氏は、イランと直接協議する考えを示しており、協議の行方が注目されています。米軍によるイラン核施設への空爆で一時高騰したWTI原油価格も落ち着き、外国為替市場でドル円は方向感がなく145円を挟む動き。金相場は上値を追う材料に乏しく、方向感に欠ける展開です。
■6月25日(水) 9:00
金価格 16,956 円(前日比 -196円)※1g
2025年6月24日(火)のNY金先物は反落となりました。イランとイスラエルの停戦合意に伴い、中東情勢の悪化に対する懸念が後退。安全資産に逃避していたグローバルマネーはリスク資産へ回帰し、ドル建て金価格は下げ幅を広げています。24日(火)は、イスラエル軍がイランの首都テヘラン近郊で軍事レーダーを攻撃。停戦に合意した後の攻撃は初めて。トランプ米大統領は「双方が合意を守っていない」「イランに対しても不満はあるが、イスラエルに対してはかなり不満だ」と述べ、両国に対して改めて不満を表明しました。地政学的リスクの後退でドル円の円安ドル高推移も一服しており、国内金価格の上値も重くなっています。
■6月24日(火) 9:00
金価格 17,152 円(前日比 -165円)※1g
2025年6月23日(月)のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領は22日(日)、米軍のB-2ステルス爆撃機がイラン国内3ヶ所の核施設を空爆したと発表しました。テレビ演説では「イランの主要な核濃縮施設は、完全かつ徹底的に抹消された」と述べ、「イランはこの戦争終結に合意しなくてはならない」とSNSで投稿。米軍の空爆への報復として、イランは米軍が駐留する中東カタールの基地にミサイル攻撃を実施。トランプ米大統領は23日(月)、「イスラエルとイランが完全な停戦合意に至った」とSNSで発表しました。イランの報復攻撃は事前通告してきたと明らかにし、停戦は日本時間24日(火)午後1時ごろから段階的に始まると述べています。中東情勢を受けて、外国為替市場ではやや大きめの反応が見られます。米軍のイラン空爆でドル円は一時148円台前半にまで円安ドル高が進みましたが、イランとイスラエルの停戦合意もあって、その後は145円台へとドル売りの動き。金相場は原油価格などに比べ、比較的落ち着いた値動きとなっています。
■6月23日(月) 9:00
金価格 17,317 円(前日比 +141円)※1g
2025年6月20日(金)のNY金先物は反落となりました。イスラエルがイランの核関連施設などへ空爆を実施してから1週間が経過し、イスラエルとイランは攻撃の応酬が続いています。イスラエルのネタニヤフ首相は、イランへの攻撃を「必要な限り続ける」と発言。イランのペゼシュキアン大統領も、イスラエルが攻撃を続ける限り徹底抗戦する姿勢を強調しています。イスラエル・イランの軍事衝突は依然として収束見通しが立たず、トランプ米大統領は19日(木)、米国の軍事介入について「やるかもしれないし、やらないかもしれない」と述べました。しかし20日(金)には、イスラエルによるイラン攻撃を中止させるのは「非常に困難」と発言し、米国が地上軍を投入する考えについては否定しています。地政学的リスクの高まりによって、金相場は底堅い展開です。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
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