金相場価格デイリーコメント週間まとめ（6/16〜6/20）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（6/16〜6/20）のデイリーコメント

■6月20日（金） 9:00

2025年6月19日（木）のNY金先物は奴隷解放記念日の祝日のため休場でした。ドル建て金価格をテクニカルで見ると、20日線、40日線が右肩上がりで上昇トレンドを継続。足元では中東情勢の緊迫化から押し目買いが入りやすい状況にあることから、4月22日（月）の過去最高値の更新が待たれます。トランプ米大統領は19日（木）、イランを攻撃するか2週間以内に決定するとの報道が伝わりました。引き続き地政学的リスクが意識される中で、国内金価格も底堅い展開です。


■6月19日（木） 9:00

2025年6月18日（水）のNY金先物は反発となりました。米連邦準備制度理事会（FRB）は、17日（火）〜18日（水）に開催された連邦公開市場委員会（FOMC）で、政策金利の据え置きを決定。据え置きは4会合連続。トランプ米政権の関税措置による景気減速懸念やインフレ再燃リスクを踏まえ、年内の利下げを2回とするシナリオを維持。トランプ米大統領は繰り返し利下げを要求しているものの、パウエルFRB議長は今後の経済動向に基づいて、慎重に利下げを判断する考えを示しています。FOMCを受けた外国為替市場の反応も乏しく、国内金価格は小動きです。


■6月18日（水） 9:00

2025年6月17日（火）のNY金先物は続落となりました。トランプ米大統領は、カナダで開催されている主要7カ国首脳会議（G7サミット）を切り上げて帰国。イスラエルとイランの攻撃の応酬が続いていることから、緊迫化する中東情勢を理由にG7サミットを途中退席。国家安全保障会議（NSC）の招集を指示したと伝えられています。米国が直接的に介入するとの観測が高まったことを受けて、ドル建て金価格は売りが優勢となりました。なお、日本の外務省は17日（火）、イラン全土の危険情報を「退避勧告」にあたる最も高いレベル4に引き上げました。イランに滞在する日本人に対して、速やかに国外退避するよう呼びかけています。


■6月17日（火） 9:00

2025年6月16日（月）のNY金先物は反落となりました。イスラエルとイランの戦闘激化による安全資産買いが一巡したことで、金相場は利食い売りに押されました。トランプ米大統領は、イスラエルの防衛を支持する姿勢を示していますが、「イランは合意への署名を望んでいる」と述べ、双方に停戦に応じるよう求めました。16日（月）には、イスラエルがイランの首都テヘランの国営テレビを攻撃。全面戦争に発展しかねない交戦状態には終わりが見えず、再び地政学的リスクが意識される場面では、金は買いを集める展開が想定されます。


■6月16日（月） 9:00

2025年6月13日（金）のNY金先物は続伸し3営業日連続で値上がりとなりました。13日（金）にイスラエルがイランの核関連施設などへ空爆を実施。イランは即日、イスラエルに対して報復攻撃を開始し、イスラエル全土で空襲警報が発令される事態に。イスラエルのネタニヤフ首相は「攻撃は何日も続く」と明言するなど、イランとイスラエルが事実上の交戦状態に突入したことで、中東情勢の緊迫化による地政学的リスクが一段と高まっています。これを受けてマーケットにはリスクオフモードが広がり、安全資産として金相場は買い優勢の展開。国内金価格は13日（金）、およそ1ヶ月ぶりに過去最高値を更新しました。16日（月）も大きく上昇し、青天井相場に突入しています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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