金相場価格デイリーコメント週間まとめ（6/9〜6/13）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（6/9〜6/13）のデイリーコメント

■6月13日（金） 9:00

2025年6月12日（木）のNY金先物は続伸となりました。米生産者物価指数（PPI）が市場予想を下回ったことで、前日の米消費者物価指数（CPI）に引き続き、重要指標でインフレ鈍化の兆候が示されました。また、米失業保険申請件数は予想外の増加となり、労働市場の減速傾向から早期利下げが期待されています。一方、FRBは追加利下げには慎重との従来スタンスを継続しているものと見られ、トランプ米大統領は「われわれは『遅過ぎるパウエル』と呼んでいる」と述べるなど、パウエルFRB議長の金融政策に不満を表明。国内金価格は17,000円台に回復し、底堅い推移が見込まれます。


■6月12日（木） 9:00

2025年6月11日（水）のNY金先物は反発となりました。市場予想を下回った米消費者物価指数（CPI）や、中東情勢の不安定化が意識されたことが金相場の買い要因。2日間にわたって開催された米中貿易協議は、スイスでの前回協議の合意内容を履行することで一致。詳細について伝えられておらず、マーケットの反応は限定的です。ベッセント米財務長官は、トランプ政権の相互関税発動日の一時停止に関して、7月上旬の停止期限を延長する可能性を示唆。トランプ関税に対する警戒感は薄れ、リスク資産への回帰が進んでいます。


■6月11日（水） 9:00

2025年6月10日（火）のNY金先物は反落となりました。2回目の米中貿易協議の結果待ちとなる中、ドル建て金価格は売り買いが交錯し、大きく買われる場面こそあったものの前日比マイナス圏で終了しています。経済指標では、11日（水）にはインフレ指標の米消費者物価指数（CPI）が発表されます。CPIは、FRBの利下げ見通しに影響を与える可能性もあり、結果が注目されています。国内金価格もドル建て金価格同様、方向感に欠ける値動きです。


■6月10日（火） 9:00

2025年6月9日（月）のNY金先物は反発となりました。この日からイギリスのロンドンで2回目の米中貿易協議が開催されていますが、米中間の貿易摩擦の緩和期待からドル建て金価格は買い優勢で推移しました。貿易協議では、中国側は米国の関税措置や半導体など輸出規制の撤廃を要求。これに対して米国側は、中国によるレアアースの輸出規制をやめることなどが議論の中心と見られます。先週発表された米雇用統計が予想よりも強かったことで、FRBの追加利下げ時期に関する市場見通しは当初よりも後ずれ。利下げ期待の後退観測で、金相場の上値も抑えられています。


■6月9日（月） 9:00

2025年6月6日（金）のNY金先物は続落となりました。注目されていた米雇用統計が市場予想を上回る結果となったことで米国の景気減速懸念が後退。雇用統計を受けて、ドル円は145円台をつける場面があるなどドル買い戻しが加速し、ドル建て金価格は売り優勢となりました。米ドルと金価格は基本的に逆相関の関係にあることから、教科書通りの値動きといえるでしょう。株式市場も雇用統計を好感した買いで底堅い動き。このところのマーケット環境は、材料難から上下に大きな値動きが出ず、方向感に乏しい相場地合いが続いています。金相場も例外ではなく、国内金価格の直近4営業日の推移で見ても、16,938円→16,958円→16,938円→16,958円と同じ価格を繰り返す珍しい状況です。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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