金相場価格デイリーコメント週間まとめ(10/13〜10/17)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(6/2〜6/6)のデイリーコメント
■6月6日(金) 9:00
金価格 16,958 円(前日比 +20円)※1g
2025年6月5日(木)のNY金先物は反落となりました。欧州中央銀行(ECB)は理事会で、政策金利の0.25%引き下げを決定。ECBの利下げは7会合連続で実施されていますが、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「利下げの一時休止」を示唆しました。今週のドル建て金価格は、上昇日・下落日を繰り返す方向感のない動き。手掛かり材料に乏しい中で、市場では本日発表の米雇用統計への関心が高まっています。今週発表された関連指標がまちまちの結果であったことから、雇用統計発表後のマーケットの反応も注目されます。国内金価格は小動きです。
■6月5日(木) 9:00
金価格 16,938 円(前日比 -20円)※1g
2025年6月4日(水)のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領が5月30日(金)に発表した、鉄鋼とアルミニウムへの関税を25%から50%に正式に引き上げる大統領令に署名。ADP雇用統計とISM非製造業景気指数が予想を下回り、外国為替市場ではドル安に振れています。トランプ関税の影響で弱い経済指標が示す米国の景気減速リスクを織り込み、ドル建て金価格は下値を切り上げ買われるも、ドル円要因から国内金価格は弱めの推移となっています。
■6月4日(水) 9:00
金価格 16,958 円(前日比 +20円)※1g
2025年6月3日(火)のNY金先物は反落となりました。発表された米雇用動態調査(JOLTS)では、トランプ関税の影響から労働市場の減速傾向を裏付ける形で解雇が増加。一方、求人件数が予想外に増加したことでドル建て金価格は売り優勢となりました。今週は6日(金)の米雇用統計が注目されますが、前日の5日(木)には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、0.25%の利下げ観測が高まっています。外国為替市場では米経済指標を受けてドルが買い戻され、ドル円は144円ちょうど近辺へと円安ドル高方向で推移。国内金価格は、堅調な展開が見込まれます。
■6月3日(火) 9:00
金価格 16,938 円(前日比 +222円)※1g
2025年6月2日(月)のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領は5月30日(金)、鉄鋼とアルミニウムに対する関税を2倍に引き上げ、50%にすることを表明。発動予定日は6月4日(水)。鉄鋼とアルミニウムの輸入関税はすでに10%から25%へと引き上げ済みであり、米国で使用されるアルミニウムの約80%は輸入に依存していることから、今回の追加関税措置で建築資材などのさらなるコスト増が懸念されています。2日(月)に発表された米ISM製造業景況指数が3ヶ月連続で低下。トランプ関税の影響で製造業の先行き見通しは低調となっており、安全資産として金は買われています。
■6月2日(月) 9:00
金価格 16,716 円(前日比 -13円)※1g
2025年5月30日(金)のNY金先物は反落となりました。トランプ米大統領は30日(金)、「中国は米国との合意を完全に破った」とSNSで投稿。米中両国はスイスで10日(土)~11日(日)に貿易協議を開催し、米国は中国に課している145%の関税を30%に、中国は米国に課している125%の関税を10%にそれぞれ引き下げることで合意済み。SNS投稿がこの内容に関するものかは不明ながら、ベッセント米財務長官は29日(木)に「中国との協議が行き詰まっている」と述べ、米中交渉が進んでいない認識を示しました。トランプ氏は記者団に対し「習近平国家主席と直接話をすることになると思う。うまくいけば良いと願っている」と述べており、再び米中間の対立激化が懸念されています。国内金価格は上下の値幅が限られ、方向感に欠ける相場展開が続いています。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
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