金相場価格デイリーコメント週間まとめ(5/26〜5/30)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(4/7〜4/11)のデイリーコメント
■4月11日(金) 9:00
金価格 16,091 円(前日比 +120円)※1g
2025年4月10日(木)のNY金先物は大幅続伸となりました。米中の貿易戦争の激化により、安全資産を買う流れが再加速。ドル建て金価格は今年1番の値上がり幅となっています。トランプ米政権は、中国に課している相互関税が2月3月発動分を合わせ、計145%になると修正発表しました。当初は125%と説明されていましたが、米国に対抗する形で報復措置を打ち出す中国には、トランプ米大統領はさらなる追加関税で応じる構えです。中国外務省も「とことん最後まで付き合う」と反発姿勢を示しています。外国為替市場ではドルが売られ、ドル円は143円台後半へと円高ドル安が進行。連日記録的な乱高下が続く株式市場は、NYダウ平均株価の1,000ドル安の影響で、11日(金)の日経平均株価も大幅下落の見通しです。
■4月10日(木) 9:00
金価格 15,971 円(前日比 +736円)※1g
2025年4月9日(水)のNY金先物は大幅続伸となりました。中国がトランプ関税への対抗措置を示し、10日(木)発動分の報復関税を米国に合わせ、84%に引き上げると発表。トランプ米大統領は9日(水)にSNSで、「世界各国対象の相互関税の一部を90日間停止し、税率を10%に引き下げることを承認」「中国に対しては、合計104%の税率を125%に引き上げ、ただちに発効」と投稿しました。トランプ氏のSNS投稿を受けて、マーケット各所でポジティブサプライズの動き。株式市場では、NYダウ平均株価が過去最大の上げ幅となる、一時3,100ドル高に。日経225先物も連動して上げ幅を広げ、前日比3,000円以上の大幅高で35,000円台を回復。10日(木)の日経平均株価は、記録的な値上がり幅が予想されます。金相場も大幅上昇し、トランプ米政権がグローバル市場を翻弄し続けています。
■4月9日(水) 9:00
金価格 15,235 円(前日比 -263円)※1g
2025年4月8日(火)のNY金先物は反発となりました。中国がトランプ関税への対抗措置を発表したことで世界同時株安が拡大しましたが、トランプ米大統領は「中国が撤回しなければ、米国は中国に50%の追加関税を課す」との方針を新たに表明。発動日を9日(水)からとしており、中国への追加関税税率はすでに発動分と合わせて合計104%に達します。米中間の貿易戦争が更に激化することへの懸念から、外国為替市場でドル円は145円台後半へと円高方向にシフト。日経225先物が再び下げ幅を広げており、9日(水)の日本の株式市場も急反落が予想されます。
■4月8日(火) 9:00
金価格 15,498 円(前日比 +236円)※1g
2025年4月7日(月)のNY金先物は続落となりました。トランプ米大統領が発表した関税政策による世界的な景気後退懸念から、世界同時株安が止まらずリスク資産を現金化する流れが続き、金相場は3営業日連続で大幅に値下がりしています。7日(月)の日経平均株価は史上3番目の値下がりに。その流れを引き継いで始まった米国株式市場では、NYダウが一時1,600ドル安まで下げ幅を広げたものの、取引時間中に「中国以外の関税を90日間停止することを検討」との報道から一転して大幅上昇する場面がありました。その後、ホワイトハウスはフェイクニュースとしてこの報道を否定しています。日経225先物も報道後に大幅上昇に転じており、8日(火)の日本の株式市場は短期的なリバウンド相場が想定されます。外国為替市場でも報道後にドル買いに転じ、ドル円は144円台後半から148円ちょうど近辺にまで円安ドル高が加速。不安定なマーケット環境が続きます。
■4月7日(月) 9:00
金価格 15,262 円(前日比 -721円)※1g
2025年4月4日(金)のNY金先物は大幅続落となりました。ドル建て金価格の値下がり幅としては今年最大。トランプ米大統領の相互関税に対抗し、中国は米国からの全ての輸入品に34%の追加関税を課すとの報復措置が発表されました。米中間の貿易戦争の激化により、株式市場などリスク資産の換金売りが加速。NYダウ平均株価が2,200ドルを超える値下がりとなり、史上3番目の下げ幅を記録。世界同時株安となる中、日経225先物も連れ安し、一時32,000円を割る場面がありました。7日(月)の日経平均株価は先物価格にサヤ寄せすることから、2024年8月の歴史的暴落を連想させる大荒れ相場です。株式市場の暴落に伴う損失穴埋めのため、金などコモディティにも売りが波及。世界の金融マーケットは混乱状態にあり、相場の先行き警戒感を示す恐怖指数(VIX指数)は45超まで上昇、2020年3月のコロナショック以来の高水準です。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◉◯ 公式ホームページ ◯◉
【水野総合FP事務所】https://mizunotakashi.com/
◉◯ 人生を豊かにするマネー講座 ◯◉
【東京マネーライフ教室】https://fpmoneylife.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



